育ちの良し悪しと幸福度の関係
2022年06月26日




鎌倉殿の13人はかなりドロドロした暗いドラマになってきています。そこにさらに暗色を添えるのが、自分の育ちの良さを強調して坂東武者を小馬鹿にする京都のお公家さんたち。わざと憎々しく演技させているので不愉快に感じる視聴者もいると思いますけど、実際のところ本当に身分の高い人は身分の低い人を見て怒りもしないしとやかくも言わないわけです。本当の育ちの良さは他人に対する感じ方に現れると思います。一般的に日本で一番育ちが良いのは皇族の方々だと思いますけど、まあ見ての通りのイメージです。あれこそ育ちが良い。育ちに絡めて人のことをとやかく言う人は、一般に言われる育ちが良い層のかなり下のほうのわけです。人種差別的な白人の多くは白人の中の下層階級ということをアメリカ人から聞いたことがあります。自分は白人だから有色人種より上等なんだという考えは、自分は育ちが良いから育ちが悪い人間より上等なんだという考え方と似ています。それしか自分を正当化する方法がないのかという人たち。たぶん他人が気になって仕方ない人とか人を見てイライラする人は自分の心のうち不満や鬱憤を抱えているんだと思います。育ちが悪いくせに成り上がりやがってと妬む。黒人のくせに俺よりいい暮らしをしやがってと羨む。
そう考えると良い家に育っても自分の幸福度が低いと逆に育ちの良さがマイナスに働くような気がします。たぶん自分に対する期待度が高いからそれだけ幸せを感じにくいってことじゃないでしょうか?育ちが良い人でなにかと兄弟とか親戚とかあるいは同級生とかと自分を比べるって人は割と多い気がします。自分よりうまく行っている人間が身近にいるほど自分の幸せを感じにくい?一方でそれほど育ちがよくないと言われる環境で育っても、まわりも似たようなもんだしそこで自分が幸せになっていけばいくほど他人のことが気にならなくなる。今の自分に十分感謝できる。いわゆる足るを知るということは自分への期待度と現状のバランスが取れている状態ということかと思えます。ちなみにわたしの場合は現状と自分の期待度を比べると出来過ぎです。まあある程度はやれるとは思っていましたけどここまでうまく行くとは、、ってことで、だからついはしゃいじゃうんですよね。それが余計癇に触るって人もいるのかもしれませんけど。
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