株価より不動産価格に注意

2021年05月16日
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株式投資
株価が上がっても困るって人はいません。でも不動産は上がり続けると困る人が出てきます。株を買うのは投資家ですが不動産を買う人の大多数は不動産投資家ではないのです。誰だって頑張って働いて家が欲しい。でも誰も家を買えなくなったらこの世はどうなるでしょう? 意味するところは不動産価格は行きすぎると必ず調整が入るということです。普通の勤め人が家を買えなくなるとこれは社会問題にもなります。わたしが最初に家を買った25年くらい前と比較してで首都圏の不動産価格は2倍くらいになった印象があります。一方でサラリーマンの平均所得はは20%近く下がっているという統計を見ました。今の若い人たちはどうやって家を買っているのか? そしてこれがもっと上がったらどうするんでしょう?誰がみたって不動産は上限に近いはずです。

実は不動産価格に先行する指標があります。物件の中身です。都心に通勤圏の最近の売り出しマンションを見ていると以前は見なかった駅から遠いマンションが目につきます。都内ではバスに乗るマンションも。それでも7000万円とかします。駅から近いマンションなんか建てると一億円を超えてしまうから価格を抑えてサラリーマンが買えるような物件にすると駅から遠く不便になっていく。駅から遠いマンションは買うべきではないとわたしは思います。最初に値崩れします。そして長く低迷して住人はローンを抱えて売ろうにも売れない、売っても借金しか残らないから、泣く泣く住み続けるしかないという羽目になります。物件の広さも価格を抑えるために狭くなっていきます。3LDKなら70平米が一応家と呼ぶ最低の目安だと思います。ところがかつてのバブルの頃は60平米くらいの3LDKのマンションがたくさん売られた。価格を抑えるためです。わたしは全部を調べているわけではありませんが最近は65平米くらいの3LDKなんてけっこう目につきます。価格を抑えるためでしょう。でもいくら狭く遠くしても限度があります。あまりに遠くてあまりに狭いものにはできません。住むのは人間でウサギじゃないのです。最後は価格に現れる。

かつてのバブルの時にわたしは一生家なんて買えないなと思いました。でも会社の先輩とか無理して買った人もたくさんいました。すごいなと思いましたがバブルがはじけると駅から遠く狭い物件こそ大きく値崩れしました。長く苦労してローンを払った人が多かったです。バブル崩壊の直接的な引き金は大蔵省がだした総量規制でした。不動産に融資をするのを制限したのでとたんに売買が減って不動産価格は暴落した。でもその背景には国民が一生家を買えないという状況があったわけです。なんらかの形で調整が入るのは自明だったとわたしは思います。


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