貧困と富裕の断層で

2017年06月07日
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日々の雑感ーリタイアライフ
ゴルフをともにする仲間はおしなべて言えるのはみな裕福である。わたしも負けじと裕福なんでそれで特段問題はないのであるが、どこかゴルフの上達に打ち込めないという気分が我が身に滞留しているというのは感じている。一生懸命練習するにしても、道具に凝るにしても金がいるのがゴルフである。メンバーであればラウンド料金は安いと言えば安いが、それはゴルフ仲間での感覚のこと。毎週数千円をラウンドに払うというのは貧乏世界ではとんでもない暴挙である。これは児童養護施設の子供とか職員と話していたからよくわかる。彼らにとってはゴルフなど別世界のできごと。その視点を一回もってしまうと、まあそれなりにゴルフを楽しむことはやるんであるが、なんとなくどこか本気が出てこない。所詮金持ちの棒フリ遊びであるからほどほどでいいんじゃないかってなんかそういう自分が心のどこかにいる。ということで施設を辞めて一年もたつのにほとんど上達というか以前のレベルに戻らない。あるゴルフに夢中の先輩のブログに質問をしてみた。わたしのこの葛藤、どう思われますか?と。無駄な質問ではあった。

予想通りの返事がきた。思えばつまらないことを聞いた。やはり別世界は別世界、知らない方がむしろ幸せなんである。中途半端にかかわっても誤解を持つだけかもしれない。わたしが自然に児童養護施設の子供とつき合えたのはやはりわたしが極貧の出で、児童養護施設出身だからと再認識した。

今でも施設から大学に行った子とか施設の子からメールが来る。一度関わった以上なんらかの援助は続けていきたいと思う。甘える相手がいない子供たちが、なんとなくわたし甘えてねだってくる時もある。そのねだりはわたしのゴルフ数回分だと思うと、別にゴルフを止めるわけではないがなんとなく力が入らないってことなんである。まあ言ってもわからないだろうね。わたしみたいに施設から裕福になるなんて滅多にないのであるから共感はそれはありっこない。
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