何がご自慢?

2016年11月07日
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日々の雑感ーリタイアライフ
不動産投資のブログのリンク集を見ていて思うのだが、もてはやされているのは土地から建物から全部借金して買う人間。投資金額いくらだとか家賃収入がいくらだとか、不動産投資の本流であるべきいわゆる地主はほとんどいない。本来は不動産投資は地主がするものである。地主がする不動産投資は投下金額が少なくて済むので、よほどバカなことをしなければ破綻するということはあまりないだろう。良いロケーションにロハで土地を持っていればまず勝ちだ。

ブログで自慢げに蘊蓄を語るのは何もないところから不動産を買っている人間である。それもほとんど借金というのが多い。それでそのブロガーのプロフィールを見ているとアウトロー的な匂いのする人間が多いことに気づく。高卒とかでも羽振りのよい人間がたくさんいる。大卒でも大人しいサラリーマンは少ない。良い悪いでなくどこか線路から外れている。

株というのはけっこう高学歴な人間も手を出すが不動産は学歴が高いと避ける傾向があるような気がする。慎重な人間なら多額の借金をすることを危ないと感じる。事実多額な借金をして長期間不動産を回すのは危ないのである。長いということは何が起こるかわからない。危ないのは株も同じだが借金をしなくてもできるし短期で手離れが良いという点で不動産とは違う。それとサラリーマン得意のみんなやっているという安心感がある。

頭が良いといろんな可能性がよぎりなかなか決断できるものではない。サラリーマンを長く見てきたが頭のよい人間ほど足りない情報で決断するのを嫌う。もっと調べろとか、本人は当たり前だと思っているが実は決断力がないということである。決断力というのはすべてが揃っていない状態でどれだけ決断できるかである。

その点あまり深く考えない方が、よく言えば楽観的なほうが結果として決断できるということがある。多額な借金を長年する不動産はあまりいろいろ心配するとできるものではないからそこはでたとこ勝負的な精神が必要で、ただその中でそれなりに賢くて慎重な人間が結局は生き残るんだと思われる。今はもてはやされていても長いスパンではほとんど消えるというのは、株でも不動産でもそこは共通だろう。

不動産のブログで見かけないのは、まったく無借金で経営している人間。これはわたしが見たかぎり見つからない。長年やって最後借金を全部返したって人はいると思うがそれは運がよかったとも言える。仮に1億円の借金をして経費と借金返済で9000万円。1000万円が生活費に残る。家賃がたくさん入ると自慢しているが鵜飼いよろしく10%しか残らない。一方で無借金でいくつか不動産を所有して家賃収入を1000万円得ているとしたら、これは同じ1000万円でもまったく意味が違う。不安のない盤石の1000万円である。加えて選択肢の多さは人生の自由度に正比例する。

ここが投資のかたちとしては最良で間違いないとわたしは思うが、そこを目指さずにひたすら借金を重ね資産の大きさ家賃の多さを自慢し合うのは何かおかしいのではないかね。そもそもそんな大きな資産なんかいらないんじゃないか?って思う。それとも要るのか? いや欲しいのか? 

わたしなんか可愛いもんだな。せいぜいiPadが欲しいくらいで物欲は知れている。家も車もそんな凄いの要らない。自慢は好きだが持っているものは所詮買ったものなんで自慢にならないって思う。ましてや借金じゃお話にならないって思う。そこらで買えないものがやはり自慢のしがいがある。たとえばわたしの生き様とか、それを貫く気概とか反骨心とかそして美意識とか。そうやって自慢し続けて12年目である。この長さと文章量も自慢の種である。いくらばかばかしい文章でもこれだけ書けるもんじゃないぞ。
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