思い出すこと
2015年02月07日
しこたまさんのコメントを見ていくつか思いだした。出会ったせこい奴。大学でたぶんバイト関係の知り合いだったと思う。麻雀に誘われた。当時のわたしは腕に覚えがあったし呼ばれればどこへでも出て行った。246と環七の交差する大原の交差点の近くだった。知らない人間との麻雀、ある痩せている男が先行した。トップを続けてとってご機嫌だ。それで言う。「みなさん。ちゃんと現金払いでお願いしますよ。」負け頭のわたしに向かって言う。「ちゃんと金持ってんだろうね」その後戦いが進み、結局わたしが大勝となった。その痩せ男は負け組に沈んだ。いざ清算の段階になって、その痩せ男は金を持っていなかった。やっているうちからそんな気はしていた。どんなやり取りをしたか覚えていないがとにかく金は取れなかった。ただ覚えているのはアルバイト先の新聞配達の自転車で大急ぎで保谷まで帰ったことだ。チャリで20キロくらい平気で走ったいたなあの頃は。わたしと同世代のあの痩せ男が今どうしているか?知る由もない。いずれにせよわたしより良い生活をしている可能性はゼロだろう。それは確信できる。
仕事で帰りが遅くなるとよくタクシーに乗った。タクシーの運ちゃんといろいろ話すことになるが、ある運ちゃんが「せこい客がいるんですよ」と言う。「100円玉の中にわかりずらいように50円玉をまぎこれ混ませて50円ちょろまかす奴が多いんです。」「ふーん」「けっこういい身なりのサラリーマンでもやるんですよ。」「ふーん」「みんなけっこう生活苦しいんですかね?」「ふーん」
生活が苦しいのはお前のことだろうとは、わたしは言わずに黙って聞いていたが、結局せこい奴というのはせこい視点でしか人をみれないのである。
アマゾンでタイマーをふたつ買った。中学生と高校生のWIFIルーターの時間管理のためだ。一個1000円ほど。しばらく使っていたら子供からクレームが来た。タイマーの時間がずれていると。中国製のタイマーはかなりアバウトだった。それでまたアマゾンで国産のタイマーを購入した。一個3000円,二個で6000円。これに取り替えよう。子供たちはわたしが何をしているか知らない。ただ文句をいうだけだ。ろくに感謝はない。それで全然かまわない。やっているわたし自身が楽しいということだ。
気にすべきは経済的貧しさよりむしろ心根の貧しさであろう。もちろん金持ちにも心根が貧しい人間は多いのであるが、比率で言えば貧乏人にはもっと多い。
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