口のきき方

2012年12月14日
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日々の雑感ーリタイアライフ
子供というものは口のききかたを知らんもんである。
わたしの娘も酷いと思っていたが
養護施設に来て自分の娘はだいぶましと知れた
 
小学6年生がわたしに、電話機を出せと命令口調で言う
「もうとっくに寝る時間じゃないの?
どこにかけるの?」
「いいから、はやくしろ。黙れ」
わたしが、
「そっちこそ黙ったらどうだ、」と言うと
小学生がわたしに向かって
「なんだ、その口のききかたは。職員のくせに」
と怒るのである。
まったく笑ってしまう。いままでの接し方がどうだったかわからんが
職員は口うるさく言う反面、怖くはないので、悪態つき放題である。
子供たちは子供たちなりの目線で職員を値踏みする。
あいつは使えるとか使えないとか
けっこう子供たちで言い合っている。
彼らから見ればわたしは使えんと思うだろう。
わたしは何を言われても悠然と構えて決して慌てることもない。
動作もわざとというくらいゆっくりやっている。
それで十分だ、わたしは家政婦ではない。
 
わたしがなぜ児童養護施設に来たか?
何をするのが目的か?
それを理解できる子供などいないことは
わかっている。彼らがいつかずっと後、社会に出た後に気づくか
いや一生気づかないで終わる可能性が高い
 
他の職員でもわたしのことは理解できんのだ。
 
それでいいのである。
 
中学生がおもしろいことを言う。
「ハルトモさん、給料いくら?」
「それは言えんよ。」
「安いでしょ。ここの職員は、金のためじゃない子供のために働くなんて
言うけど、みんな給料が安いからやめていくんだよ。」
辞めていく理由がそれが事実かどうか知らんが
わたしのような
給料がなくても生活に困らない人間に今まで会ったことがないのだ、
それはそうだろう。
 
わたしはここで働き出して、アルバイト料でももらえればいいと思っていたが、意外とたくさんくれる、という印象だ。聞けば年功制でわたしの54歳の年齢だとこういう計算になるのだそうだ。だが、わたしのような年齢でここの給料だけであったら、それはかなりきついだろう。給料は業界としてはかなり安い。
 
「おじさんはね、もう一生分稼ぎ終えてここに来たの」
そう返事しておいた。
「へえー、幾ら稼いだの?」
「それは言えないな」
「どうやって稼いだの」
「君たちに言えることはしっかりと勉強することだ。それが将来稼ぐことにつながる」
とひとまず答える。
まあ、これも嘘だが勉強はしないよりしたほうが良いことは間違いない。
 
わたしは希望の星を演じる気はあるが、
わたしくらいの経済状態になれる人間がそういないことはわかっている
養護施設出身じゃなくてもだ。
人に迷惑かけずに自立すれば、それは大したものなのである
 
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ハルトモ
Posted by ハルトモ
自由人ハルトモ。那須とさいたまを毎週往復するリゾート&リタイアライフ、そして旅、投資ネタもありのブログです。
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