生きた金の使い方
2014年10月06日
高校生の女の子、髪は茶色、ピアスをしている
万引きはするは、飲酒はするは、喫煙はするは、ホームでも勝手気儘な生活である。テレビを見ながら足を組み食事を食べる、どう見てもおっさんだ。
そのくせ、自分以外の人間がホームの仔細な決まり事を守らないとイライラと怒り出す。自分以外の人間が行儀の悪いことをしていると偉そうに注意するし、職員にもしっかりしろなどと命令する。まるで自分が食わせてやっているような言い草だ
その子の理屈が面白い
悪いこと間違ったことをすれば怒られるのは当たり前だ。だから、悪いことをした奴はわたしは怒って直してやっているのだ。もし、わたしが悪いことをすれば、大人が怒って注意すればいいじゃないか。それがそっちの仕事ろう。
聞き聞かないは私の勝手だ。
あまりに日本語の体ををなしていない。どうやったらこの生き物とコミュニケーションできるのかと私が考えていると。
自分が正しいから相手は何も言えなくなった、そう思い込み勝ち誇る。
もっとも、こちらが注意すると半狂乱になって、重たいものでも投げつけてくるのでかなり危険である。
では打つ手がないかと言うと、全く無いというわけではない。
相手が聞ける状態の時に、理解できる言葉で、受け入れられる程度の内容を
受け入れられるツールで伝えていく。それを粘り強く続けていくと、少しづつコミュニケーションが取れてくる。
施設の子供たちは文章を話したり聞いたりすることに慣れていない。子供同士の会話やLINEやメールのやり取りを見ると、驚くほど短い。ほとんど鳴き声で会話しているように聞こえる。
子供たちとスムースなコミュニケーションをするのに、ショートメールは最高のツールだ。長文御法度。さらに面と向かっていないことで、案外素直になれることが多い、自分の非を認めやすいようだ。前述の高校生の女の子とも基本はLINEである。
タバコを吸ってると聞いたけど?
ゴメナサイ、、、
止めようと思うけどやめられない
どういう時に吸いたくなるの?
イライラするとタバコが吸いたくなる
タバコが吸えないとイライラする
パイポ吸ったら?
知らない
タバコの代わりにイライラしたら吸うやつだ
どこで買える?
ドラッグストアとか
一個買ってやるよ
ありがとう、
がんばってみる
ドラッグストアで一個買って渡してやった
まあ、止められるか止められないか、たぶんやめられないだろうが、多少は減ってせめてホームでは吸わなくなれば良いという程度だ。
パイポ吸ったら?
知らない
タバコの代わりにイライラしたら吸うやつだ
どこで買える?
ドラッグストアとか
一個買ってやるよ
ありがとう、
がんばってみる
ドラッグストアで一個買って渡してやった
まあ、止められるか止められないか、たぶんやめられないだろうが、多少は減ってせめてホームでは吸わなくなれば良いという程度だ。
施設の子供たちは、高校生になると、みなアルバイトをして携帯電話を買う。やはりはやりのiPhoneが人気だが、3大キャリアで買えば、一ヶ月の維持費は一万円に近い、電話代を節約しても8000円は行く。
わたしがいろいろ検討した結果、現在最強の組み合わせは、
iPhone5C+IIJmioである。月に2200円で普通の携帯電話が維持できる。
ちゃんと080,090の番号も持てるので、普通に着信する。LINEの認証もOK、ショートメールもOK、キャリアの携帯と全く変わらない。2200円で一ヶ月4ギガまで使えるが、これはキャリアの7ギガに匹敵する。なぜならスピード速いのオンオフがワンタッチでできるのだ。普段は遅くしておけば良い。スピードがいるときだけ速くすればいい。速い時だけで4ギガ、遅いほうは200KBPSでほぼ使い放題。7ギガ以上使える。
これは普通の携帯も同じだが、電話をかける時には安くすます工夫をしたほうが良い。2つオプションがあって、ひとつは楽天電話のようなシステム、普通の回線を使うので通話は安定していて、一分20円、キャリアの半額となる。もっと安いのはLINE電話とかのIP電話、特に固定電話に安くかけられる。基本はLINE電話でどうしても言う時は楽天電話なら、一ヶ月さほどかからない。
この二千数百円で済む携帯電話を手に入れるためには、まずアマゾンかなにかでiPhone5Cを買ってくる必要がある。3万円程度で売られている。機能の割にお買い得だ。人気薄であるが、やはりiPhoneはiPhoneだ。ドコモ用であれば良い。それからIIJMIOの契約をする。これにはクレジットカードが必要だ、楽天電話もクレジットカードが必要だ、ラインもクレジット決済ができる。ということでなんでもクレジットカードが必要だ。普通の家庭ならお父さんのカードでいいのだろうが、施設ではカードが使えない。
クレジット支払いができない施設の高校生は毎月最低8000円も自腹で払わねばならない。なんとか2000円の携帯電話を持たせたい。本当は施設として本気で取り組めば、できないはずなどないのだ。電話を施設の名義にするか、園長理事長の名義で契約してか、そして高校生に使わせてやればよい。通信費と通話料を高校生に負担させるのは簡単だ。子供の小遣いは職員が管理している。いろいろ問題点はあるだろうが、乗り越えられないはずはない。わたしなら通信会社と交渉する。事情を話せばわかってくれる人だって絶対いるはずだ。
施設ではこういう努力をする人間は嫌われる。面倒でリスクが多いと思われる。子供に払わせておけば一番面倒がないのだ。倹約、節約と言う割には、本当にやる気があるようには、わたしには到底見えない。
わたしはどうするかというと、自腹という武器をわたしは持っている。今わたしは自腹で3台のルーターを高校生に持たせている。それ以外にホーム用で二台、中学生はホームでだけアクセスさせてる。今後、高校生になる子には順次ルーターではなくiPhoneを買ってやろうと思う。一個3万円は安い。どこかで贅沢すればすぐなくなる程度の金額だ。それで電話番号がないプランを契約すると月1000円以下で済む。電話はLINE電話で実際十分だろう。iPhone5Cが3万円、年間1万円程度の維持費で三年間で3万円で合計6万円をわたしが子供に寄付すると、子供は8000円を3年間、30万円を節約することになる。
6万円が3年間で30万円、これが本当の生きた金の使い方だな
- 関連記事
-
- 他人の数倍動くから 2018/10/06
- 理外の理 2014/04/23
- 新人研修 2013/06/28
- 大晦日 2017/12/31
- 組織で不正を暴いた人間はどうなるか? 2013/09/24