有能な独裁者は反省すれども後悔はせず?

2023年08月26日
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日々の雑感ーリタイアライフ
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中国ドラマで三国志、全90何話とかあって全部みたのですが、魏の皇帝?曹操が親友でもある側近を殺してしまうシーンがあって自分で首を刎ねよと命じて目の前で処刑される。ところが自分で殺しておいて曹操はやたら悲しみ泣き叫ぶ。どういう頭の構造をしているのか?とちと考えさせられた記憶が、飛行機が爆発して亡くなったかつての友人の死を悲しむ独裁者の姿を見て、蘇りました。曹操は本当は思い出がたくさんある古い友人を殺したくなかった。でもそれは個人的な思い。一方で国の独裁者としては抹消しておかないと自分の将来が危うくなる。自分=国家。自分が危うくなるということは国が危うくなることだからと許すわけにはいかない。ドラマでも曹操は大変嘆き悲しむけど後悔というものは全くしていないで、むしろ自分は被害者みたいなことを言ってた記憶があります。なんでわたしにそんな決断をさせるような振る舞いをしたのだと。それさえなければ(自分の意のままにすればよかったのに)自分は死を命じることもなかった。

自分は立場上しかたなく決断したのだと。自分が間違っているかもとか、自分と違う他者を許すという発想はどこからも出てこない。なんか同じ理由で戦争も始められそうで、事実そうやって始まった戦争もありそうです。三国志の曹操はキャラとして際立っています。本気で国家のことを心配します。なぜなら国家=自分だから。曹操が勘違いで村人を殺してしまうシーンもあった、勘違いだとは気づいけどでもそれが知れ渡るとまずいことになるから村人全員を殺してしまう。でもそれは国家のためであると曹操は考えるから後悔などしない。ただ反省はして改革にも真剣に取り組む。まったくどうやったらこういう人間ができあがるのか? 残念ながらドラマ三国志では曹操の生い立ちまで描いていない。調べる気もしないです。ちなみに一生涯でずいぶんひどいことをした曹操は天罰を受けることなく天命をまっとうします。全然報いを受けない。報いを受ける独裁者もいますけど受けない独裁者も多い。大衆が報いを期待しても有能な独裁者はなかなかそうはならないってことでしょう。反省する力はたぶん高いのです。
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