ネットの誹謗中傷「名指ししなければセーフ」という安直な考えは甘いようです
2023年07月02日
同定可能性という言葉とその定義をご存知でしょうか? 名誉毀損とか侮辱などの誹謗中傷をする人って、はっきりと名指しさえしなければセーフだと思っている人が多いようですが、そういう甘い思い込みの人間がどんどん身元を突き止められて訴えられているそうです。例えば、読んだ人全員はわからなくてもわたしを直接知る友人など読めばわたしのことだとわかる。つまり読む人が読めば名指ししていなくてもこの人のことだよねと決めることができるので十分社会的評価を貶めたことになる。これが同定可能性ということです。小説のモデルに同定可能性が認められたという判例もあるそうです。結局誰かのことを書いているわけです。はっきりと名指しされてないけど、でも自分のことだとわかる誹謗中傷なら、多くの場合それはあなたの友人知人でわかるわけです。逆に名指しでないから何を言っても大丈夫だろうと素人考えで調子に乗っているとしっぺ返しにあうこともあるかもしれません。いずれにせよ名誉毀損の成立案件は専門家向けに本も出ているくらい複雑です。弁護士に相談する価値はあるように思います。
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