TOBが期待できる会社期待できない会社のひとつの見分け方

2023年06月29日
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株式投資
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那須高原の木陰はまことに快適です

あるブロガーさんが推奨していた銘柄。わたしが現役時代にさんざんおつきあいした会社なんで目に止まったけど、その会社にTOBの思惑があるのも推奨の理由って言うわけです。確かに持分的には親会社が存在する。そこが買わないかって期待だけど、もしもわたしがその親会社の社長だったらここでTOBはしない。わたしがTOBがないと判断した理由の一番は子会社の業容の中に親会社から見たら要らない邪魔なものがあるからです。売上で20%、人員で30%、確かに80%はまあ買ってもいいけど20%の商売は自社に関係なく邪魔なんです。それをTOBしてから切るのは大変なんてもんじゃない。M&Aなんかでは買って欲しい会社というのは、買い手が買いやすいように事業を整理していくんです。買って欲しいところから見て邪魔な事業をあらかじめどこかに売るとか。例えばボッシュジャパンてのは前身はゼクセルと言ってカーエアコンの大手でもありました。でもボッシュにはカーエアコン事業は邪魔なんです、そこでゼクセルはカーエアコン事業をフランスのバレオに売った。すっきりとしたゼクセルをボッシュは喜んで買った。事業再編というのはこういう企業買収の動きに繋がるかもしれないという視点で投資先を見るってことです。もしも冒頭の話の会社が20%の事業をどこかに売ったら? 近々TOBあるかもしれない、なんて考えるわけです。たぶんこのブログの読者でもほとんどの個人投資家はこんなこと考えたこともないんじゃないかしら? TOBの話をするのなら、そういうことまで考えてる人間がこの世にはざらにいるんだってことくらいは知っておいたほうがいいかもしれませんね。自分が教えられるレベルかどうかってことです。
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