倫理と実利と人情の狭間で「理事長はつらいよ?」

2023年06月20日
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リゾートライフのコツ@那須
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那須高原と言いますが
実は河川が多いのです
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今度川遊びでもしましょうか

最近マンションの理事長として忙殺されている案件があります。マンションで管理する大型のシステムにトラブルが発生してすでに修復済みなんだけど、役所に対して責任者である理事長が顛末を届け出る義務がある。そこで過去の定期点検の報告書を添付する必要があるのだけど、当然出ていると思われた業者からの検査報告書がいくら議事録のファイルを探しても出てこない。調べてわかったのは、管理会社の担当者が他の案件に注意を奪われて出し忘れていたということ。ずいぶんと間が悪い時に出し忘れたもので、トラブルさえなければ問題になっていなかったはずだけど実際トラブルが起きた。その担当者は頑張ってくれているのでなんとかかばってあげたい気持ちがあるけど、事実は事実である。ということで事実は隠せないけどさらっと流そうと思って、どうやってまとめようかと考えて出し忘れていた報告書をチェックするとまたまた驚いた。重大な検査上の不手際が発見されたのである。これは完全に検査会社の責任で押せるのだけど、それを出し忘れていた責任はむしろクローズアップされてしまう形になった。結局わたしが役所から呼び出しを受けるという展開に。理事会では全員一致で真実を語るべきとなりました。理事会としてはそれが正解なのはわかっているけど、でもねそれをやるのわたしなんです。理事長なんだから。それで役所の出向いて検査会社と管理会社と同席の上で彼らの過ちを指摘しなきゃいけない。でそれをやる実利はなにもないのです。むしろ今後に禍根を残しそう。かと言ってわたしが隠蔽するわけにもいかない。担当者には可哀想な展開にならざるを得ない。ということで珍しくハルトモ君はしおれております。ただわたしが理事長でよかったとも思っています。他の人なら錯綜爆走するかもしれない。細心の気遣いでなんとか乗り切ろうと、ずっとそればかり考えています。何をしてもたぶん誰からも感謝されない仕事になりそうです。
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