解説「幸せの予感」

2023年05月12日
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児童養護施設のこと
世間でよく語られる幸福感の定義に、「今の自分を受け入れて感謝する」ってのがありますが、それとはちと違うのです。それはある程度以上に恵まれた家の子の話。施設で育つと今の自分を受け入れて感謝するような気持ちにはなれないです。わたしだってなれなかった。実際受け入れ難い環境というのはあるのです。わたしは不条理だと思っていました。そこで書いたんだけど「幸せの予感」って話。本文では端折ったけど、これは潜在的自己肯定感の話なんです。自分が幸せになるべき存在なんだと信じる気持ちの小さな小さなひとかけらが自分の中にあるかどうかなんです。それがいつか顕在的自己肯定感に化ければ予感が実感へと昇華するわけです。その子とはもう10年以上つきあっています。わたしと関わり合うことで幸せの予感のひとかけらがその子の心にコロンと入り込まないかなって、そうやって話を聞く、わたしも少し話す。それがわたしなりの「寄り添う」って意味です。自分に起きたことだからその子に起きても不思議はないと思ってますがまだですね。
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