「個人で誹謗中傷者を刑事告訴」への道−2
2023年04月30日

さて名誉毀損での刑事告訴、具体的にどうやってやればいいのでしょうか?実は手続きそのものはそんなに難しくありません。の続きです。
まず最寄りの警察署の生活相談窓口に行きます。生活全般で困りごとを相談する窓口です。そこで実際に誹謗中傷をされている証拠を印刷して持っていきいかに困っているか説明するのです。困り具合を真剣に伝えてください。そこが成功への鍵になります。警察は名誉毀損ではよほどの有名人かニュースにでもならない限り滅多に一般人の告訴を受理しないと言われています。それは個人間の争いの片棒を担がされることを避けたいからです。民事不介入の原則です。多分ですがなまじ理屈だった立派そうな告訴状など書いて持っていくから警察は警戒するのです。そんな告訴状警察は見飽きているでしょう。警察官だって人間です。犯罪要件を満たしていて本当に困っている被害者なら可哀想だ助けたいという気持ちが生じるでしょう。そうなれば自ら動こうという気もなる。自分が助けなくて誰がこの人を助ける? どうやったら警察官にそういう気持ちになってもらうか、それが鍵なのです。だから理屈など立てる必要はありません。自分の窮状を切実に訴えることです。
さて警察は話を聞いてくれました。あとは警察にまかせるだけです。犯罪性があり警察がその気になれば捜査を進めてくれるでしょう。それで告訴を受理してさらに捜査を進めるとなれば警察から来てくださいと電話があります。半年以内には来ます。なぜなら刑事告訴は犯罪を知ってから6ヶ月以内にするという法的な制約があるのです。3−4ヶ月くらいして警察に電話してみてください。捜査中ですから待ってくださいと言うなら可能性ありです。やっていないようであれば残念ながら犯罪の要件は満たさないか警察署内で会議をして扱わないと決めたのでしょう。そうならそれで仕方ないです。でももしも警察が告訴状を受理してくれるとなったら、、それはやっただけのことはあります。費用もかかっていません。さてその場合に告訴状は自分で書く?あるいは弁護士に依頼する? いえいえ警察はその道のプロです。警察が捜査している場合には証拠に基づいてどの証拠で何の罪状で告訴を受理するかすでに警察が決めてあります。警察が告訴状を書いてくれたりあるいは取り調べしながら作成してくれます。本人はサインするだけでいいのです。さて告訴状が受理されたら一段落です。必ず事件になります。ただここからも長いのです<続く>
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