「個人で誹謗中傷者を刑事告訴」への道−1
2023年04月29日

ブログなどをやっていて誹謗中傷を受けて悩んでいる人はけっこういると思います。酷い誹謗中傷を受けた場合に多くの人が考えるのは「訴えてやる」という行動です。でもこの訴えてやるというのは、民事裁判のことです。慰謝料なりの金銭的要求と削除要求などを訴える。民事裁判では訴えるためには相手が誰か特定する必要があります。そのためには弁護士に依頼して発信者情報開示申立てをして、それが認められた暁に初めて訴えることができます。訴えるのに100万円くらい軽くかかります。相手を突き止めようとしていることは相手に知られますので隠蔽工作や対抗措置を講じられることもあります。訴えても証拠揃えなど負担もかかります。結局民事で訴えると必ずお金の話になります。でもそれが誹謗中傷の被害者の望むことでしょうか?
検討をおすすめしたいアクションがあります。誹謗中傷というのは具体的には名誉毀損罪または侮辱罪という犯罪行為です。本当に犯罪行為であるなら民事でとやかくやりあうのではなく捜査当局に捕まえてもらいそして法の裁きを受けてもらうのが本筋のはずです。悪いやつを捕まえてくださいと捜査当局に申し出るのです、すなわち刑事告訴です。もしも警察から見て犯罪だと判断できるものなら、警察が身元を突き止めて証拠も押さえて捕まえてくれます。警察は刑事告訴を一旦受理したらかならず送検します。絶対うやむやでは終わりません。悪い奴を捕まえて罰するのは国の仕事なのです。警察の捜査が民事と違うのは、犯人は警察が家に来て初めて自分が置かれた立場を知るということです。民事なら2回も申し立てなり裁判をして大騒ぎしないとできない身元特定も警察なら犯人が知らない間にすみやかに行えるのです。捜査も秘密裏に進みます。さてその刑事告訴、具体的にどうやってやればいいのでしょうか?実は手続きそのものはそんなに難しくありません。<続く>
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