誹謗中傷に関する常識も変わってきている
2023年04月21日
映画館でタバコを吸っても文句言われなかった時代があります。今はやったらたぶん追い出されます。わたしが会社に入ったばかりはみんなの前で怒鳴られている社員って普通にいました。今やったらパワハラだって言われるでしょう。セクハラもありました。ネットの誹謗中傷というのも社会問題化していますから以前はセーフだったものでもアウトだってものが増えてきています。その代表格としては拡散系です。自分は誹謗中傷も名指しをしていないからセーフだろうと思っていても、誹謗中傷を応援して拡散するのに一役買えばアウトになる事例が出ている。軽い気持ちで転載したり、イイねを押すことで拡散が加速すすればそれだけ被害も大きくなるからです。また相手をぼかしたりして書いているからいざとなればあなたじゃないととぼけられると思っていても内容を精査されて、自分の身元を突き止められて裁判を起こされたという事例もでているようです。
誹謗中傷はかなり酷いケースでないと刑事事件になりにくいですが民事裁判は増えているそうです。裁判起こすためにはまず身元を明らかにする必要もあってそれにも法的な手続きが必要ですが、裁判所でのその扱い件数もかなり増えているそうです。これはどういうことかと言うと、誹謗中傷に対して泣き寝入りをせずに戦おうという人が増えているということです。身元を押さえられて弁護士から内容証明郵便が来ただけで示談を応じる人が多いらしいです。匿名だと元気がいいのに実名だとからきし元気がなくなるのが誹謗中傷者の特徴のようです。それってセーフ、アウトの判断基準も自分なりに整理する必要があると思います。刑事事件として警察に捕まらなければ身元を特定されて訴えられてもオッケーという人はまずいないでしょう。仮に訴えられても裁判で負けなければOKという人も少ないはずです。ほとんどの人は身元も特定されたくないし裁判も起こされたくないはずです。であれば安易な誹謗中傷など慎むべきでしょう。
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