PBRが低い会社がたとえ解散しても株主が爆益にならない理由

2023年04月01日
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株式投資

「PBRが低い会社はさっさと清算すれば爆益」だって言っている人がいます。PBRは一般には解散価値とか言われますので本当に解散すればお金が残ると深くも考えずに思っているのでしょう。でもバランスシートを見ればわかることですが、解散してお金が残ることはそんなないはずです。まったく足りない会社が多いはずです。なぜならPBRには実際解散したときにかかる費用などは織り込まれていないからです。本当に解散するためには莫大な費用がかかるでしょう。例えば全社員に払う退職金。全員分一度に払うなんて想定されてませんからそんなお金とってありません。また企業が解散するならまず売り上げを止めてそれから残務整理に入ります。現状の取引先顧客との交渉などなどそれが延々と続くでしょう。人件費はどんどんかかりますがそれも計上されていません。その他いろいろあります。解散したらお金が残るなんてのはまったくの戯言です。倒産したら話は別ですがその場合は株主には一銭も戻りません。PBRはあくまでも指標なんです。
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