「ネットの名誉毀損と侮辱」加害者にとっては過去でも被害者にとっては現在進行形

2023年03月20日
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株ネットの事件簿(誹謗中傷対策など)
スクリーンショット 2023-03-20 8.36.05
今朝の富士山です
山梨の友人が送ってくれました
富士山って見る方角で雰囲気が違います
これはわたしの脳裏にある富士山とどこか違います
たぶん真北かな?
最近は時間差なく友人から各地の状況が伝えられます

高須クリニックの院長である高須氏を誹謗中傷した犯人が名誉毀損で起訴されたというニュースはご存知の方は多いと思います。どのような刑罰が降るかはわかりませんが有罪は間違いないでしょう。最近名誉毀損については世論も厳しくなっていますので今後摘発される事例は増えていくと思いますが、でもこれって一年以上前に起こった事件なんです。これだけ有名な人間で一年ですから一般人だとどれくらいかかるでしょうか? 公権力による捜査は強力ですが名誉毀損の場合は非常に手間と時間をかけざるを得ないようです。その間名誉毀損状態が続くいわゆる野放し状態になります。捜査が入っている場合は捜査を待つのが基本になります。余計なことをすると捜査に差し障りがでます。誹謗中傷というのは書いた方は書いて忘れてしまう人も多いです。ところが書かれた方はずっとネットに残りちゃんと検索で上がってくる。それに対して対策を取ろうとすると、悪口を言った人間にとってはとっくに過去のことですから「昔のこといつまでも執念深い奴だ」としか思わないのです。

刑事事件に話を戻すと1年間も野放しにされると何が起きるか? 拡散されるのです。悪意を持って拡散する人間もいれば事実だと思って拡散する人間もいる。軽い気持ちで面白いと拡散する人間もいる。そういう人たちへの責任も今後追求される動きはありますが、いかんせん時間がかかるということで拡散のスピードが対策をはるかに上回るわけです。嘘出鱈目でも長くネットに残れば残るほど本当のことだと信じる人間も増えていきます。民事事件にしても同じです。最近発信者情報開示申し立てが簡素化されスピードアップが期待されていますが、本人と特定するのに一苦労、そこから民事訴訟、下手したら強制執行までやると一年以上かかるでしょう。名誉毀損というのは他の犯罪行為と違って、犯罪行為が継続し続けます。止めさせるのに大変な手間と時間もかかる。これが被害者を苦しめるわけです。厳罰化の流れもありますがせめて犯罪行為が行われたら1ヶ月後には捕まって2ヶ月後に起訴されてとなるべきじゃないかなとわたしは思います。さらなる刑事捜査と民事手続きの迅速化が望まれます。
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