わたしの株式投資
2012年11月20日
物事には本質というものがあって、株式というのはなぜ出来たのか?
そこから株式投資の本質を考えるのは悪いことではない。
金が有り余っていれば、株式会社にする必要はない。
でも大きなビジネスをしてより大きく儲けようと思えば、資金を調達して、より大きくうって出たい。
そこでその資金調達の方法として、株式会社が考案された。
株式の出発はビジネスであって、投資家ではないのである。
投資家はおよそ、そのビジネスを峻別することで、より大きなリターンを得ようとする。
これが株式投資の原始風景でこの側面が消え失せてしまうということは将来ないだろう。
倒産する会社の株が上がり続けることはないし、儲ける続ける会社の株が紙くずになることは決してない。
企業がビジネスで大きく儲けるのに、数時間とか数日というのはあり得ないので、ビジネスの結果が出てくるのにある程度
期間を要するのは当然のことだが、問題は業績が出るまでの期間でなくて、みんながそれに気づくまでの時間だ。
みんながすぐに気づけば株価はすぐに反映される。
もちろん気づいたつもりで間違っているってこともある。
そうなるといずれ株価はどこかで調整されるんだろうが、
そんなことを繰り返していると、株価は何が反映されて何が反映されていないかわからんようになる。
思惑の部分が株価の振れ幅を左右するようになる。特に短期的には。中長期でもあり得る。
こうなってくると投資の世界ではなく投機の世界になる。
さて、ここまで、間違ってますかね?
まちがっててもいいのだが、わたしはそう考えるし、別段珍しい議論でもない。
さて、わたしは基本的に投資家であるが、投機家ではない。
思惑での株価の振れ幅に興味がない。
だから、まず思惑でなく実体のビジネスとして株価との関係を見るとなると、
本当にほとんどの人が気づかずに、自分を含めてごく限られた人間だけがそれを知っているという状態でないといけない。
極端な話をすればインサイダー情報だ。インサイダー取引は違法だから、合法的にそういう状態が得られないかと考えるわけだ。
これはグレーゾーンを探すという意味でもない。
こういう話はみなさんどう思われるか?
ある会社の社長は一見世間受けもよく元気もいい弁舌さわやか、ビジネスも順調だ。
今後伸びるとみんな思っている。ところが、あなたはその社長を個人的に知っていて、到底信頼に足る人物ではないと見限っている。
ビジネスのことはよくわからないが、彼は絶対に信用できない。いつかビジネスもこけるはずだ。
この根拠に基づいて株取引をしたら、それは違法だろうか?
逆ならどうであろうか? この人間なら難しい状況を打破して、必ず成功を得るだろうと、あなたはある社長を信頼できると確信している。
事実彼はやりきった。投資した人間はインサイダー取引か?
結局ビジネスを見抜くということは人を見抜くということだ。
大きな会社では違いますなんていう人間もいるが、本当の意味で企業をわかっていない。企業はひとなりだ。
もちろん社長だけじゃない。幹部から末端社員までそれは重要だし、そこになにか現れてくる。
さて、ここで議論は終わらない。
いくら優秀な人間でも、時と場所を与えられて初めて活躍できる。
今の世に織田信長が現れても狂人だろう。
そこで、企業のおかれた全体の市場環境とか、競合状況をとか、企業のポジショニングとか、さまざまな要素を冷静に紐解く必要がある。
そこにまた合法的な、一般にはなかなかその意味が理解できない専門情報というものがある。
それを使って投資したとしても違法にならない。
ある論文がロシア語で発表された。300ページ、いち早く読んで投資したらそれは違法だろうか?
そもそもその価値を理解する力もいる。それも違法だろうか?
少し具体的に話をすると、
わたしが専門としていた自動車、自動車部品業界は、この20年ほど大きな技術革新の波に揉まれていた。
企業の将来の命運を左右する新技術が次々と投入されてきた。
それにいち早く対処できた企業は生き残り、対処できなかった企業は衰退した。
主に言うなら、それは安全技術革新であり、また環境技術革新であった。
エンジンという内燃機関を主軸に考えるとこの20年さまざまな新技術が投入されてきた。
その競争を加速させるかのように、さまざまな安全規制、環境規制、燃費規制が、各国政府から課されてきた。
だから勝ち組負け組と大きく優勝劣敗が出現した。
わたしが投資したディーゼルエンジンのコモンレールやタイヤ圧力モニタリングなどはよい具体例だ。
この業界では企業投資のチャンスであったのだ。
今はこれも一段落だ。安全技術や自動運転技術はおもしろいが、すでに方向が収束していている。
エンジンは電気自動車に向かって一本道だ。
大きな変化がないので、ちょっと投資はしずらい環境にこの業界はなってきている。
まあ、こんな感じだ。わたしが考えていることは。
そこから株式投資の本質を考えるのは悪いことではない。
金が有り余っていれば、株式会社にする必要はない。
でも大きなビジネスをしてより大きく儲けようと思えば、資金を調達して、より大きくうって出たい。
そこでその資金調達の方法として、株式会社が考案された。
株式の出発はビジネスであって、投資家ではないのである。
投資家はおよそ、そのビジネスを峻別することで、より大きなリターンを得ようとする。
これが株式投資の原始風景でこの側面が消え失せてしまうということは将来ないだろう。
倒産する会社の株が上がり続けることはないし、儲ける続ける会社の株が紙くずになることは決してない。
企業がビジネスで大きく儲けるのに、数時間とか数日というのはあり得ないので、ビジネスの結果が出てくるのにある程度
期間を要するのは当然のことだが、問題は業績が出るまでの期間でなくて、みんながそれに気づくまでの時間だ。
みんながすぐに気づけば株価はすぐに反映される。
もちろん気づいたつもりで間違っているってこともある。
そうなるといずれ株価はどこかで調整されるんだろうが、
そんなことを繰り返していると、株価は何が反映されて何が反映されていないかわからんようになる。
思惑の部分が株価の振れ幅を左右するようになる。特に短期的には。中長期でもあり得る。
こうなってくると投資の世界ではなく投機の世界になる。
さて、ここまで、間違ってますかね?
まちがっててもいいのだが、わたしはそう考えるし、別段珍しい議論でもない。
さて、わたしは基本的に投資家であるが、投機家ではない。
思惑での株価の振れ幅に興味がない。
だから、まず思惑でなく実体のビジネスとして株価との関係を見るとなると、
本当にほとんどの人が気づかずに、自分を含めてごく限られた人間だけがそれを知っているという状態でないといけない。
極端な話をすればインサイダー情報だ。インサイダー取引は違法だから、合法的にそういう状態が得られないかと考えるわけだ。
これはグレーゾーンを探すという意味でもない。
こういう話はみなさんどう思われるか?
ある会社の社長は一見世間受けもよく元気もいい弁舌さわやか、ビジネスも順調だ。
今後伸びるとみんな思っている。ところが、あなたはその社長を個人的に知っていて、到底信頼に足る人物ではないと見限っている。
ビジネスのことはよくわからないが、彼は絶対に信用できない。いつかビジネスもこけるはずだ。
この根拠に基づいて株取引をしたら、それは違法だろうか?
逆ならどうであろうか? この人間なら難しい状況を打破して、必ず成功を得るだろうと、あなたはある社長を信頼できると確信している。
事実彼はやりきった。投資した人間はインサイダー取引か?
結局ビジネスを見抜くということは人を見抜くということだ。
大きな会社では違いますなんていう人間もいるが、本当の意味で企業をわかっていない。企業はひとなりだ。
もちろん社長だけじゃない。幹部から末端社員までそれは重要だし、そこになにか現れてくる。
さて、ここで議論は終わらない。
いくら優秀な人間でも、時と場所を与えられて初めて活躍できる。
今の世に織田信長が現れても狂人だろう。
そこで、企業のおかれた全体の市場環境とか、競合状況をとか、企業のポジショニングとか、さまざまな要素を冷静に紐解く必要がある。
そこにまた合法的な、一般にはなかなかその意味が理解できない専門情報というものがある。
それを使って投資したとしても違法にならない。
ある論文がロシア語で発表された。300ページ、いち早く読んで投資したらそれは違法だろうか?
そもそもその価値を理解する力もいる。それも違法だろうか?
少し具体的に話をすると、
わたしが専門としていた自動車、自動車部品業界は、この20年ほど大きな技術革新の波に揉まれていた。
企業の将来の命運を左右する新技術が次々と投入されてきた。
それにいち早く対処できた企業は生き残り、対処できなかった企業は衰退した。
主に言うなら、それは安全技術革新であり、また環境技術革新であった。
エンジンという内燃機関を主軸に考えるとこの20年さまざまな新技術が投入されてきた。
その競争を加速させるかのように、さまざまな安全規制、環境規制、燃費規制が、各国政府から課されてきた。
だから勝ち組負け組と大きく優勝劣敗が出現した。
わたしが投資したディーゼルエンジンのコモンレールやタイヤ圧力モニタリングなどはよい具体例だ。
この業界では企業投資のチャンスであったのだ。
今はこれも一段落だ。安全技術や自動運転技術はおもしろいが、すでに方向が収束していている。
エンジンは電気自動車に向かって一本道だ。
大きな変化がないので、ちょっと投資はしずらい環境にこの業界はなってきている。
まあ、こんな感じだ。わたしが考えていることは。
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