本は人を育て変える力がある、それがみずみずしい感性である限り
2023年03月07日
本は人を育て変える力があります。ただそれは読む人が若くてみずみずしい感性を持つ場合に限ります。同じ本を読んでも凝り固まった既成概念はいとも簡単にその本を自分の尺度に合わせて梱包してしまうのです。一方で本はみずみずしい感性を育てる力もあります。本を読むほど感性も磨かれる。これが歳をとってから効いてきます。本に限らず映画も同じです。18歳で社会?に出てから45年間仕事柄いろんな人を観察してきましたが、若いうちにたくさん本を読んでいる人は違うなって思います。歳をとってからいくらたくさん本を読んでも若い頃たくさん読んだ人とは違うのです。歳を食ったら本を読むなという意味ではありません。情報や娯楽という意味で本の価値はあります。ただ同じ景色や眺めを見ても受け取り方は人それぞれであるというのは瞭然である以上受け取り側の感性が、大いに本が読者に残すものを分つだろうということです。
ところでブログなど一般人の文章を手軽に読む時代になってきて、この人若い時に本をたくさん読んでいるんじゃないかなって感じる人がいます。そういう人の文章には感性がもたらしたか、艶とリズムがあるのです。理論的でも感性を忘れないとでもいいましょうか? そういうブログだともっと読みたくなりますがプロの作家でもない限りそんなにたくさん書けるものではないようです。ブログというのは書けば書くほどだんだんつまらなくなっていくブログが多いです。読めば読むほど惹かれるブログってのは滅多にないです。なぜなら結局自分の中からしか文章はでてこないからです。いろいろ書くためには自分の引き出しを開けるしかない。みなさん最初に良い引き出しを開けるけど、だんだんあれ?、この人こんな人って感じ?になったりするのは変な引き出し開けたりするからだと思います。引き出しってのは話題の多さって意味じゃないです。どんな人生を歩んでこられたかって意味です。これだけブログを書いていますと毎日自分の引き出しを眺めてさてどれを開けようかなて気分があります。たいてい似たようなものを開けちゃう。今日は少し違う引き出しを開けてみましたというお話でした。
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