やはり株式投資には夢があると思います
2023年03月04日


この資料は野村総合研究所が出している知られたものですが、上の絵だけ見て下の表は見てない人が多いんじゃないでしょうか? 下の表の方が示唆に富みます。下の表は簡単に言えば上のプラミッド15年分ということです。資料は2005年からで、ちょうどわたしが自慢げにブログを書き出した年です。当時は億り人って言葉はなかったです。その2005年で富裕層は約86万世帯でした。それが2021年には約150万世帯に15年間で約74%増えている。注目すべきは2005年から2011年では富裕層が逆に減少しているということです。つまりこの10年間では富裕層は倍近くに増えた。ところがその下の準富裕層もアッパーマス層も全体の増加程度にしか増えていない。つまり富裕層以上の層だけがこの10年で著しく増加したってこと。さていったい何が起こったのでしょうか?
この表だけではどこからどこに移動したのかはっきり言えませんが、準富裕層とかアッパーマス層から富裕層に繰り上がった人間がけっこういる一方で、一番下のマス層から上にのしあがる人間はそれほどいなかったとわたしには読み込めます。庶民は相変わらず庶民、貧しい人間は相変わらず貧しいままであり続け、比較的裕福な層がさらに資産を増やした10年間だったのではないでしょうか? この10年間はアベノミクスの10年間だったわけです。アベノミクスが格差を広げて金持ちを利したと言う人がいますが少なくともこの表はその主張に付合します。ただ株式投資という視点でみると、今ネットで賑やかに振る舞う億り人も2005年当時どこにいたのかと言うとほとんどマス層だったと思われます。つまり株式投資では貧乏人から富裕層まで駆け上がる夢があるとは言えると思います。
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