自分は苦労しているというのは思い込みかも
2023年01月16日

児童養護施設に長く住んで社会に旅立つ子どもの場合、親と完全に決別できるかできないかは大きな問題です。子供にたかろうとする親も多い。そうでなくてもなんらかの形で子どもが親の面倒を見ないといけないケースが多い。子どもをずっと施設に預けるような親は結局子どもの負担になるだけなのです。自分は早くに親を無くしたから自分は苦労してきたんだって言う人を見たことがありますが、わたしは親とか親の兄弟とか、あるいは他人とかお世話になっているとか言い難い人たちを何人も面倒みてきて、いない方がどれだけ楽か、というのが本音です。自分は苦労していると自分で言う人間を会社でけっこう見ました。その多くは恵まれた家庭に育った人です。私から見たら夢のように大切に育てられた人がいざ社会に出てあらなみにさらされると人間不信に陥ることもある。誰も助けてくれないなどと泣き言を言う。そんなの当たり前だろうってことなんですが、甘やかされて育った人間は助けてくれない他人を冷たいと感じるようです。自分が人のために何ができるかそれを先にやればいいのですが、そんなこと言われても到底わからないでしょう。わたしなどは出発点が自分で自分のことをなんとかする、それが当たり前で苦労などと思ったことがないのです。
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