稼ぐ力があれば安泰か?

2022年12月23日
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株式投資
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20年30年と凌いできた本当のプロの相場師じゃなくて、せいぜいこの10年ちょっとくらいで実績をあげてきて、自分は「稼ぐ力」を身につけたと思っている腕自慢てのがここ数年ですごく増えているなって感じています。そういう人こそが熱心に人に教えたがるという傾向も感じます。自分が上手く行ったやり方を人に伝えたいって気分がある。教えた相手がこの先10年どうなるか? 同じようにいくでしょうか? 株なんて教えてさくっと儲かりましたって話じゃないのです。確かにアベノミクスはたくさんの腕自慢を生んだ長い上げ相場だったと思いますが、それが自分自身の「稼ぐ力」によるものかどうかは、極めて曖昧で少なくとももう10年20年見ていかないと結論は出せないし、間違いないのは腕自慢の多くは消えていくということです。

もちろん生き残る人もいるでしょうが、消えていく人も必ず相当数いるはずです。わたしが長年いろんな投資家を見てきて思うのは自分で「稼ぐ力」を身につけたと言っている人は危ないです。「今まではうまく環境に適合できただけでこの先は勝ち続ける自信がない」って人の方がむしろ長生きします。自分自身が変化していかないと生き残れないという危機感がある。そしてどう変わればいいかはまだ見えない。そもそも本当に稼ぐ力があるなら、ちまちま稼がないで一生分稼いでみればいいのです。それができないのに「稼ぐ力」があると自分で思うのは、さて自信か過信か? 時間がたてばわかることですが、わたしは到底勝ち続ける自信はないし年齢的に今と同じ判断力と気持ちで今後10年20年やれるわけがないという自覚もあります。だから早いこと稼げるだけ稼いで終わらせたいと思いました。大切なのは「稼ぐ力」なんて目に見えないものじゃなくて「実際稼ぐ」だとわたしは思っています。
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