個人投資家の人口比率はなぜピラミッド型にならないのか?
2022年11月09日

鳥じゃないけど見上げて
鳥からどう見えるか想像してみるのも面白い
なんてわたしは考えるのです
株ブログを見ているといわゆる億り人という人たちがけっこう見つかります。もしも個人投資家を儲けた順に並べた時にそれがピラミッド型になっているとしたら億り人よりも半億り人が数倍はいないとピラミッドになりません。さらに2千万円3千万円クラスがわんさかいないとますますピラミッドになりません。でも株ブログではそういう元気の良い準億り人って億り人の数に見合うほど居るとは思えないのです。もちろんいることはいますけど少なく感じるってことです。これは実生活でも同じ印象です。ドーンと儲けたって人間はチラホラ見聞きしますけど、ほとんどの人間は損しているか勝ったと言ってもボチボチって程度で、とうていピラミッドになっているとは思えません。
Twitterでアンケートをやっていて株でプラスですかマイナスですかという質問におよそ半分がプラスだと答えています。これは金融庁だかがやっているアンケートと同じような数字ですので今だとだいたいそういう答えが返ってくるとは思います。競輪競馬ファンに同じようなアンケートをすると半分以上の人がトントンだと答えるそうです。はっきり自分は負けていると自分で言う人はそんなにいない。株も同じような感じかなって思います。もし本当に半分の人が株で儲かるなら個人投資家の人口比率はピラミッド型になると思うのです。それで1千万円2千万円儲けたってブイブイ言わす人がやまほどいるはずだと思うのです。ところがそうはなっていない。
これは考えるべき点です。株というのは多くの負け組のお金が少数の勝ち組に集まっているからピラミッド型にならないという仮説を立てたくなります。そして勝ち組を目指して階段を一歩一歩登るように上がっていけばいつか上達して自分も勝ち組に入れるという考えはこれはちと違うのではないかって気がしてきます。結局どこかでポーンと飛ぶか跳ぶかしないと勝ち組にはいけないってことじゃないでしょうか?もちろんお金は一度には増えませんので個人で見れば一歩一歩というかだんだんお金は増えていくんでしょうけど、そういう人は少なくてほとんどの人はそんなに増えていかないどころか損しているって構図なら、このポーンと飛ぶって意識がある人がきっと飛ぶんだと思います。
コツコツとか言って飛ぶ気がない人はたぶん永遠に辿りつかない。だって地続きじゃないからです。ただリーマンショック後に儲けた人はアベノミクスに乗ってけっこう地続きでもいいところまで来ているって感じはあります。20年前に株で儲けていますか?ってアンケートしたら半分もプラスだなんて答えは得られないと思います。この後10年20年どうなるでしょうか? まあなるようにしかならないのでしょうが、それにしてもわたしみたいな視点で株ブログを見ている人って他に知りませんけど、聞いたら変じゃないでしょう? こういう視点て。自分で思いつけるかどうかなんですが、これも跳ぶの一種なんじゃないでしょうか? 物事を鳥瞰的に見るってことですが、鳥なら当たり前ですがなかなか人間は飛ぼうとは思わず歩くか走るか這いつくばったりする生きものなのかなって思います。
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