何も引き継がない幸せ、先達の思いを引き継ぐ幸せ
2022年11月04日

真田ミュージアム@九度山
とうとうやってきました九度山
わたしが愛する真田昌幸終焉の地です

真田昌幸、幸村父子がかつて住んだ跡
まさに真田庵
長野県群馬県にまたがる真田家ゆかりの地はほとんど巡ってきて、ついにやってきました真田昌幸終焉の地、九度山@和歌山。私自身が昌幸の昌をもつだけに特段の思いを感じます。戦では負け知らず痛快な人生を歩んだ昌幸でしたが、ここ九度山で政治的には失意の思いで生涯を終えます。世の中が自分がよかれと思う方向と違った方角に進む。さぞかし悔しかったのだろうと思います。ここ九度山に来て昌幸の無念を感じた思いがしました。その意を継ぐ幸村も遂には大阪の陣で活躍したとはいえ非業の死。
思い通りにいかなくとも爽やかに生きよ、それが我が定め。これが真田家の系譜なのでしょうか。わたしも少しセンチになりました。わたし自身は自分が描く思う存分の活躍と幸せを得ましたが、何も引き継がないからこそ今のわたしの幸せがあるとも言えるわけです。苦しい代わりに自由に生きることができた。一方先代の思いを胸に生きる人生もある。両極端の両者に同質性を見るのはわたしだけでしょうか? ただただ言えるのは与えられた環境で懸命に生きる。それだけなのかもしれません。

山深い九度山から和歌山市内へ
高速道路が開通していたので早かったです
無念の微塵も感じさせない和歌山城

和歌山城から大阪湾を望む

評判の和歌山ラーメン店
これも無念なし

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