負けたくないって気持ちが先行する投資家もいれば、勝ちを得たいという気持ちが先行する投資家もいますけど、勝ちと負けの関係ってのをセットで考えたほうが良いと思います。勝負センスがない人は「負け」と「勝ち」を別々に考える。負けて悔しい、勝って嬉しいと。それで単発の勝ち負けから勝手な教訓を得てしまうこともある。利確が遅かったから利益が減ってしまった。これからはもっと早く利確しようとか。あるいはうまく利益がでるとそれが正しかった、とか。これはゴルフでたまたままっすぐ飛んだからこの打ち方が正しいと思うとか、あるいはボールが右に飛んだから次は左を狙おうとかと変わりません。大切なのは自分のスイングがどうかということです。直近の成功失敗は印象が強いので無理もないと言えますが、勝ち負けを単発で認識する癖を外さないといけません。
勝ち負けを含んだ自分の戦い方つまり「勝負スタイル」というものを意識するのです。このスタイルを貫いていけば、負ける時はこういう負け方、勝つ時はこういう勝ち方、結果続けていけばプラスになるという確信=自信がないと本来勝負というものはしてはいけないのです。わたしがこのブログを書き出した時に勝負スタイルという言葉をさかんに使っていました。勝ち組というのは続けていけばプラスになる良き勝負スタイルを持っているのです。逆に筋悪のスタイルを身につけてしまうといくらやっても上手くならないということになります。株は負けるとゴルフよりずっと痛い思いをするのであつものに懲りた筋悪のベテランって多いのです。
良いスタイルを身につけるといかなる負けもそれは必要なコストだという考え方が身についてきます。それは負けを受け入れてコントロールする姿勢となります。その上で勝ち負けを流れの中で意識して捉え自分のスタイルを磨いていくのです。つまりスタイルを進化させることで勝ちも負けも同時に変わっていくのです。今の勝ちはそのままで負けだけなくすとかはないと思ったほうがよいです。そういう勝ち方するからそんな負け方をするのだ、という関係にあるということ。勝負事すべてに通じる要諦です。これがわかる人はわかる。わからない人でこの記事を読まれ方がいつか勝てるようになったときに、あーこういうことを言っていたのかと、その時わかるものかもしれません。わたしはこの要諦を身につけられたのは競輪というギャンブルのおかげでした。ギャンブルにもいろいろありますが、競輪と株式投資、どっちも勝ち切って言えることですけど、両者はそっくりだと思います。
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