PERとかPBRの意味を正しく理解して使う

2022年10月22日
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株式投資
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PBRてのは数字が小さい方が良いと思い込んでませんか?
ゴルフならスコアは小さい方が良いですけどね

PBRについてよく言われるのは「PBRが小さいと割安だ」とかですが、必ずしもそうは言えないと思います。企業経営がうまく行っていないとPBRというのはだいたい小さくなるんです。PBRが小さくなる理由の多くは企業の成長戦略の立案と実行がうまくいかずに投資家の期待を呼び込めないか、あるいは経営資源を十分に活用できていないかで、どちらにせよ経営が下手だって可能性が相当あるのです。もちろんそうでない場合もあります。会社ごとPBRが小さくなる理由がありますので中身を見ないとなんとも言えないと思います。本当に企業を見るなら総資本利益率(ROA)を見るべきだと思いますが、株ネットでROAって言葉はPBRほど目にしません。PBRを気にするならROAこそ気にすべきだと思います。じゃあどうやってPBRを使うのかと言うと、「あれ、この会社のPBRはずいぶん低いね。なんでだろう?」と調べるきっかけにするのです。低いから割安だなんて結論は出てこないということです。


PER、日本語で言うと株価収益率ですけど、株価収益なら配当と株価を比べればいいじゃないですか? なんで一株当たりの企業利益と株価を比べなきゃいけないのでしょうか? 比べて何がわかります? 説明できる人はこれ以上読まなくていいですが、PERも投資家用に作られた指標で、本来は会社の値段=時価総額と企業の利益を比べるという意味かと思います。企業側からすれば、株主の期待=会社の値段に見合うだけの収益を上げているのかって企業経営を評価するための数字なんですが、それをどっちも株数で割るとPERになるだけ。同じ数字なんです。でも投資家に時価総額とか企業の純利益とか言ってもピンとこない人が多いので、一株当たりとわかりやすくしてんじゃないでしょうか。(よく知りませんけど)要は一株あたりの利益というより会社そのものがどれだけ稼ぐ力があるのかって中身をみるべきで、その中身は企業のオペレーションだってことです。PERの数字だけ見ていてもダメだろうって思います。
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