多くの個人投資家の銘柄選定方法は間違っているかもー1

2022年10月02日
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株式投資
どの株を買うかを四季報など見て検討する時間が楽しいという個人投資家さんは多いようですけど、ではどんな銘柄を選ぶのか?の選定基準については最近の個人投資家はかなり偏っているという印象がわたしにはあります。何に偏っているかと言うと「収益性」偏重ということです。PERとかROEとかPSRとか収益性指標ばかりに注目している個人投資家が多いように思います。それと意味もわかっていないPBRとか。そもそも企業分析と言うと「成長性分析」「収益性分析」「安全性分析」が柱で一応全部見るべきなんです。(他にもありますけど)わたしは株価に一番効いてくるのは「収益性」より「成長性」じゃないかと思っています。伸びていく会社の株が上がるのが当たり前だからです。成長性分析をすると言っても過去3年くらいの売り上げの伸びだけ見て成長しているしてないで終わっている人が多いのではないでしょうか? 

実は会社が伸びると言っても売り上げだけ見てもわからないのです。その中身を見るべきです。例えば自動車メーカーとか、確かにこの10年15年で売り上げは伸びています。でも販売台数はそれほど伸びていません。従業員も増えていません。ではなぜ売上が伸びているのか? 車の単価が上がっているのです。であればこのままどんどん単価は高くなっていきますか?って話になるわけです。むしろ単価は将来下がりませんか? iphoneとか、ずいぶん高くなっていますがこのまま30万円40万円になると思いますか? 単価が上がるも確かに成長の要素ですが、会社全体が今後伸びていくかどうかは市場全体の出荷量の伸びと市場占有率の伸びまで見たいわけです。会社が伸びるには2つしか道がないのです。市場の伸びに乗るか、競合に勝つか、せめてそれくらいは興味を持って会社と業界を見るべきだと思います。株を買うならその企業のIR資料は精読するのが当たり前です。

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