上手な不動産の値切り方
2022年09月05日
そのマンションは分譲マンションだったけどずっと賃貸に出されていた。賃貸を扱っていた不動産業者とオーナーは長いつきあい。そのマンションの賃借人が退去して新たなな入居者を募集しようと言う時。そこにわたしが突然現れて賃貸じゃなくて買いたいと申し込んだ。わたしは自宅から直線で100メートルしか離れていないグレードが高くて広いマンションが欲しかったのだ。近隣には他に分譲マンションはない。買いたいというわたしの申し出に当初オーナーも不動産業者も消極的だった。不動産業者は突然現れてキャッシュで買うというわたしの話を信じなかった。このままだと価格交渉どころか買えるかどうかもわからない。相場なら2500万円(金額は仮)という物件。普通はまずマンションを買おうとする。この話は割高で買っても不思議はない話。めでたく買えればそこからリフォーム業者を呼んで見積もりを取ることになる。リフォームの内容からすると一口で400万円かなという工事。そうやって考えると2500+400で最低2900万円という話だったけどわたしは2600万円で買った。
わたしはまず自分が何者かを不動産業者に説明した。他に分譲マンションをいくつも持っていて貸していること。借金もなく不動産はキャッシュで買う主義だということ。つまりわたしと付き合ったらビジネスチャンスが広がるかもよってこと。不動産業者がわたしが何者か理解したところでわたしは言った。この工事はおたくに500万円で発注しよう。ただ予算は2600万円。なんとかこれでまとめられないか?これで業者の態度が様変わりした。通常400からさらに値切られる工事に500貰える、競合もなく。もちろん売買手数料も入る。不動産業者は痛みが酷くて貸せないとか今は市況が良くなくて売れないとかオーナーを巧みに説得して2100万円で売ることに合意させてしまったのである。いちいち自分でぎゅーぎゅうーと交渉するのはわたしのやり方ではない。値引きの構造を理解して関係者を味方を引き込むのである。味方に大きなメリットを提示すればその味方が自分のために動いてくれる。わたしはなんなく300は安く買えて業者も200ほど儲けた。それでいいわけである。売ったオーナーは無知だったということになるけど別に損はしてない。どうせ相続でもらったもんだった。まあこれがわたしの値引き方法の一例ということですがある意味厳しい話でもあります。誰かが得をする以上だれかが割を食うってことです。
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