利確中毒者の末路は?
2022年09月01日
複数のモデルからの話ということでお読みください。たまたま買った株が手にあったと思ったか売買を繰り返している初心者さん、これが当たる。入って利確入って利確と3回ほど繰り返して10万円ほどの利益になった。その人が言います。毎日じっと値動きを見てるとここだとわかるようになるんですと。でも同時に言います。こんな方法良い子にはお勧めできません。真似をしないでねと。自分はトレーダーの才能があるのかなって自信も芽生えているのかもしれません。しかしわずか2週間で株価は自分の思うようには動かなくなります。動くたびにハズレ、ナンピンしても下がる。あれよあれよと含み損が20万円に。もう含み損のことを考えると何をしていても楽しくない様子。しかし含み損が30万円を超えると、なんだか開き直りの気持ちが生じてきます。どうも慣れるってのがあるみたいです。救いは最初から師と仰ぐ株ブロガー。塩漬けに耐えてこそ投資家は一人前になれると教える先生です。もう含み損はなってしまったもの仕方ない。待てばいいんだ。それで他の株でコツコツ利益を積み上げていけばいいんだ。そういえばと聞きつけた先生の推奨銘柄、へーこんな銘柄あるんだ。わたしでも買える値段だ。ということで早速ポチして買いました。上がるといいなあ。
なんか漫画のような話ですけど、こういうことが毎日繰り返されていくわけです。わたしはこれを「利確中毒」と呼びたいと思います。株を始めて、こんな簡単に現金が手に入るんだと「利確」の魔力に取り憑かれてしまった人です。「利確」したら美味しいものを食べよう、旅行に行こうと夢を膨らます人たち。利確中毒者はしばしば調子に乗って含み損を作ります。そこでいい経験になった、勉強になった、これからは欲をかかずにもっと確実に利確していこうと。どんどん小さな利確で満足するようになっていきます。損するよりはずっとまし。やはり「利確」してなんぼ。その一方で含み損は塩漬けとなっていますが、これは幻だから気にしなければいいのさって思う。こんなやり方をしていてもなんとか繋がるのはアベノミクスで基本的に上昇している地合いだからですが、でもそういう人たちの末路は長年見続けているとだいたい決まってるんです。いつかどこかでドカン。結局やっていることは場当たり的な綱渡りなんです。
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