「桃太郎」の読書感想文を書いてみました
2022年08月21日
良い機会ですので良質なブロガーさんをご紹介したいと思います。内山直さんです。もうわたしとやりとりをするようになって数年。投資ネタも書かれますがキーテーマは「幸福論」です。開業医からなんと40代でFIREして、現在自由人兼作家をなされています。幸福論についてはわたしも書きますが、ずっと平明にわたしのような妙なアイロニーなしで単刀直入に切り込まれています。幸福論の本も出されています。毎日更新なされているのでまずはTwitterとブログチェックはいかがでしょうか? その内山さんが三谷幸喜氏のアイデアをもとに「桃太郎」についての読書感想文をアップされています。それを読んでわたしもわたしなりに「桃太郎」の感想文を書いてみようかという気になりました。わたしの場合は三谷氏は気にしませんが。

感想文
「桃太郎」を読んで
川口晴朝
「桃太郎」の話は知っているようでみなさん知らないのではないでしょうか? 知られているのは桃から生まれて猿とかキジを家来に鬼退治をしたことくらい。鬼ヶ島から金銀財宝を持ち帰ったことを知っている人もいるかもしれません。ではなぜ桃太郎は鬼退治をしようと決意したのか? 鬼はなぜ退治をされねばならなかったのか? 退治されるべき悪い所業すなわち罪状はなんであろうか? さらに退治はどのように行われてどのように終結したのか? これを詳らかにできる人はそんなにいないかもしれない。これはぜひ「桃太郎」を精読せねばならない。そう考えたわたしはネットで桃太郎を検索し、あっけなく全文を取り寄せることに成功しました。
読んでみてやはりなと言うのが正直な気持ち。わたしが求めているものはほとんど書かれていないのです。最初から鬼は悪い奴だと決まっている。理由はろくに書かれていない。またその悪い奴を桃太郎が退治する特段の理由もない。敢えて言うなら強いから。動機は文章から推論するにおそらく功名心。話はいきなり退治のための進軍へと進む。捜査は行われない。証拠集めもない。退治をする前に鬼に申し開きの機会も与えられない。一気に強制執行に及ぶ。つまり桃太郎は警察であり検事であり裁判官であり強制執行官でもある。刑事と民事がいっぺんに行われる。これはどこからも異論がでるはずがない。さらに結末は強烈である。桃太郎は鬼から押収した金銀財宝を自分のものにする。つまり横取りして私腹を肥やしたわけです。
「桃太郎」の感想ということでまずわたしが言えることはこれは童話でも民話でもなく歴史書であるということです。歴史は常に勝者の立場でいかようにも語られる。そして勢い余って神格化もされる。そう考えると桃太郎が桃から生まれても全然不思議はない。桃太郎の作者は誰か? これについては決まった結論はないですが、わたしは確信しています。「桃太郎」の作者は桃太郎自身です。であるならわたしは彼にアドバイスしたい。もっとリアルで説得力あるシナリオを書けよと。シナリオメーキングという意味では「桃太郎」より「桃太郎侍」の方がずっとましかもしれない。ということで結論、「桃太郎は強かったがあまり賢くはなかった。」これがわたしの感想です。
以上

鬼についてわたしが一番好きな童話を最後に紹介しましょう。心温まるも悲しい、心優しき鬼の物語です。ちなみにこの童話の作者はイラストにある通り。鬼ではありません。ネタバレは書きませんがお勧めです。桃太郎に読ませてやりたいです。
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