笑える知ったかぶりの秘密保持契約のウンチク

2022年08月18日
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株式投資
わたしが外資系半導体メーカーで自動車部門の営業とマーケティングの責任者をしていたことは多くの読者がご存知のことだと思います。わたしがいた会社ではマーケティング部門の権限は極めて大きく、経営戦略立案遂行はもちろんのこと、顧客とのほぼすべての交渉を管轄していました。広報さえわたしが見ていた時期もあります。したがって顧客との契約もわたしが統括していて、特に日産さんとかホンダさんとは何年もかかって取引基本契約交渉をまとめた思い出があります。そういうことですから機密保持契約についてもわたしの責任でいくつ締結したか? 数えきれないくらいです。法務部はありましたが法的に不利な部分がないか言葉の用法に誤りがないか監査するだけでビジネス上の判断はしませんから契約の責任者がわたしでした。

ある株ブロガーさんが、そのわたしに向かって「お前、秘密保持契約てものがあるの、わかってんのか?」みたいな言い方をするのです。誰に向かってそんなもの持ち出してくるんだと笑ってしまいます。その上で書いていることが全くの見当違い。「大金を出さないと買えないよう情報、そういうのには秘密保持契約があるはずだ」なんすかそれ? 知ったかぶりだってすぐにバレるわけです。金で買える情報が秘密保持契約の対象になる? よく言うよ。だいたい彼は自動車業界における「秘密」の意味も内容もわかってないでしょ。だってわかってたら言えるわけないことを言ってますから。知りもせんのによく言えるなって感心します。でも知らない人が読んだら、へーとなるから、ちょっと聞きかじった受け売りでも見破られないわけです。こういうのがその人の言うこと全てを語っていると思います。だから見破れない人間しか寄り付かないってことですね。ちなみその秘密保持契約の情報で株で儲けたとかいうのは全くの出鱈目ですが、信じる人もいるのかね?
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