「配当狙いの投資」で配当よりも大切なもの

2022年08月09日
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株式投資
配当狙いの投資というのはなされている方も多くいると思いますが、視点が狭くてただ配当が良いから買っているという人がたくさんいるって印象があります。近視眼的なんです。これは不動産投資でも同じことが言えます。不動産投資では家賃収入はまさしく配当ですが、その配当が多ければ多いと利回りばかり気にして、自分が保有する物件の長期的な競争力とか資産価値とかを深く考えない人が多いのです。利回りはそこそこあればいいのです。それよりも長期的に安心して悩みや不安なく保有していられる物件、なんならいつでも売れる物件こそがわたしのようなリタイア族が目指す不動産投資です。

株もまったく同じです。いくら今配当が出ていても競争が激しくて株価の上下も激しくて、新規参入も多くて、10年後どうなっているかわからない業界であれば、そこで配当狙いの投資というのは無理がある。そういうのはむしろ値上がり益狙いに向いているでしょう。つまり値上がり益を狙う業界と配当狙いに適した業界があるということです。もちろん配当を貰いつつ値上がりを期待する投資はあり得ます。配当を原価に組み込んでコストダウンも可能です。ただ長期保有株の配当でそれこそ配当金で暮らしていくんだとかなれば、10年後でもそんなに様変わりはしていないと思われる変化が少ない業界のほうが安心して気持ちを穏やかに保有し続けることができます。このメンタルが重要というのがわからない人が多いです。株は幸せになるための道具ですから、その株で不安とか悩みを抱えるのは馬鹿げているのです。塩漬けを抱えて心穏やかなわけはないのでしょう。

配当ばかりを気にすると早く買って配当貰いたくなる。売却益狙いなら暴落時に跳ね上がるのを期待して成長企業を買いたくなるでしょうが、暴落時に地味な配当狙いの株はあまり買われない。暴落率も低かったりする。わたしは配当狙いの株でも安値を気長に待ちます。それはいくら配当が出るからと言って高値掴みをすれば心穏やかに長年保有するのがメンタル的に難しいことを知っているからです。配当よりも自分の生活のメンタルを含めて質感を高めるほうが大切なのです。あくまでも株は豊かでゆとりある暮らしを実現するための道具です。悩みになれば本末転倒です。ただ競争があまりなくて成長もない業界だと10年後には尻すぼみでどうなっているかわからない業界もあります。今は配当が出ていてもずっと同じだけ出るとは到底言えないようなものを買ってはいけません。まあ探せばいくらでもあります。配当だけ貰えればいいのならすぐ買えばいいのですが、よく時期を探ることです。安く買えれば配当率も配当額も違ってきます。長期的なご機嫌度も変わるってことです。
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