「一定の利回りで運用して資産形成」の怪しさ

2022年08月05日
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株式投資
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仮の数字だけどここでは
毎年24%の利回りで資金を運用

青線のグラフ。毎年24%で運用した時の資産額です。これでずっと同じ利回りです。毎年24%だとy=1.24x の一直線だと思っている人いませんか? 違います。y=(1.24)のx乗です。毎年同じ%で運用してけば15年とか20年後に目標に達しますって考える人すごく多いです。言った通り成功した人見たことありません。最初の数年は比較的うまくいきます。目標が低いから。グラフ見れば一目瞭然。ただ元手が増えるにしたがってハードルはぐんと上がって難しくなっていく。100万円を120万円にするのと1000万円を1200万円にするのはまったく違う次元の話なんです。手法からメンタルから変わってくるでしょう。実際資産形成の目標額を達成する人の曲線は赤線のグラフなんです。最初でもどこかでも急速に資金を増やすフェーズがあって、ある程度儲けたらだんだんリスクを抑えて安定運用に切り替えてさらに増やす。これが当たり前。

青線の人は難しいことを先送りしているので最初は順調だと思っていても続かない。計画通りいかないなと気づいた時には軽く数年経っているってことでもう目標額は現実的でなくなってしまう。ちなみに評論家とか証券会社の営業とかも青線と同じことをいいます。なるべく簡単に見せてなんか買わせたいのです。もしも長期的な目標を設定するなら資金が増えるほど利回りを低く設定すべきです。リスクという視点から考えるとわかりやすいかもしれません。リスクとリターンに相関関係があるとすれば、資金の大小に関係なく長期間ずっと同じレベルのリスクを取り続けるプランには無理があるってこと。最初の数年は資金が少ないからリスクを取って増やしても目標近くになったら最初と同じ高いリスクをとるべきではないのです。数字を操る人に騙されないようすべきですね。
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