親が子供を大切にするほど少子化は進む(たぶん)

2022年08月01日
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日々の雑感ーリタイアライフ
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総務省統計局のサイトより
説明の年齢は平成25年ということを念頭に置いてみてください

このグラフを見てまた日本は復活するなんて
誰が言えるんでしょうか?

いろんな文献を読んでいますが自分なりに少子化の理由が整理されてきました。日本で少子化が進んでいる主な理由は結婚する人が減っているからです。日本は欧米と違って婚外出産の比率は非常に少ない。そして結婚さえすれば減ってはいますがそれなりに子どもは生まれている。結婚する人間が減っているのが少子化が進んでいる主な理由ってことみたいです。


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50歳まで未婚の人の比率

なぜ結婚する人が減っているのか? ざっくり上の人口ピラミッドを見比べると、第二次ベビーブームであった団塊ジュニアである昭和40年代の人たちが結婚しないもんだから第三次ベビーブームにならなかったと見えます。団塊ジュニアが50歳に近づくにしたがい急激に生涯未婚率が上がっています。なぜ結婚できない?あるいはしないのか? ここで総務省の調査があって、なんと日本人の独身成年の半分は実家で親と暮らしているという数字があります。これはたぶん欧米とはだいぶ違います。欧米では高校までは家にいるけどその後ほとんど家を出るんじゃないでしょうか? 日本はもともと結婚するまで親と同居する比率が高いのと加えて多産の家は今はほぼないので、一人二人ならずっと家にいられるって環境がある。特に実家にいる未婚男子が以前より増えているそうです。

今の日本は高齢者がお金を持っていると言われています。その金を持っている高齢者と一緒に住む子どもは何不自由なく高い生活レベルをエンジョイできます。一人暮らしをしていたら、結婚して家庭が欲しいと思う人がいても、親と一緒に暮らしていればすでにそこに温かい家庭があって、それが一番楽で豊かなんだから、積極的に出会いを求めて結婚したいという気にならないだろうってことです。今の日本の少子化政策はすでにパートナーがいる男女により子どもを作ってもらうようにさまざまなメリットを与えるという施策が中心で、家で親と暮らして彼氏彼女もいない独身者が、わざわざ実家を出て結婚したくなるまでのメリットは提示しきれない。

少子化が進む背景には豊かな親とそして子どもを大切にする親が増えているという背景があると説く研究者もいます。昔は多産でさすがにみんな家にいたら面倒見きれないから出ていく。やはり男から出ていく。でも一人かせいぜい二人なら家にいつまでいてもいい。いわゆるパラサイトシングルです。日本の政策は大票田の高齢者に手厚くならざるを得ませんが、その手厚い高齢者への援助はその子供へとも向かうというわけです。これは既得権益とも言えますからそれを取り上げるような政策が支持されることはないでしょう。親と暮らすより一人暮らしの方が得だとならない限り少子化は進むってことかもしれません。だからどうすべきとかここで論じる気はないですけど、なんとなく自分なりにわかりましたって話です。

まあ移民を受け入れるとこの状況は改善するってのはわたしでもわかります。でも日本てのは移民に対する嫌悪感が強いです。肌の色とか顔つきとか非常に気にする。大相撲がモンゴル人を受け入れてうまくいった理由はパッと見て日本人と変わらないからって部分は少なからずあるかもしれません。パッと見て日本人と見分けにくい民族っていうと、今の日本に来たいという韓国人とか中国人は減っていると思います。どう考えても魅力がない。思いつくのはモンゴル人くらいです。日本に機嫌良く来てくれるのは。ということでモンゴルって人口どれくらいるんだって調べたら300万人しかいないのね。全員呼んできても足りないですな。(最後の数行は真面目に読まないでね。)

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