なぜ初心者の多くがマネーゲーマー(投機家)になってしまうのか?
2022年07月31日

生野菜は家でたくさん取るに限ると思います
外食で食べると高くないですか?
わたしが株を所有する会社ですがコロナ禍の中で大きく減配して株価も下がりました。わたしはその下がったところで買ったので新参の株主で文句を言える立場でもないのですけど、その後大きく利益は戻している時に経営陣は復配をすることはするけどぐっと抑えて元のレベルには戻さず、その資金を自社株買いに充てています。先日の決算発表の際に増配が期待されたのですが、発表は配当据え置きで約8000億円の自社株買い。これが株価上昇にどれだけ効くかと言うと、確かに上がってはいますが同じ業界で素直に配当を戻してるところの方がたちまちの株価上昇幅は大きいです。
結局増配を望んでいる株主の方が多いということかと思います。自社株買いも増配も株価上昇に効いてくるわけですけど、わたしのようにこれ以上の株価上昇を強く望まない株主からすると配当を戻してくれたほうがたちまちは嬉しいです。ただ長期保有ということを考えると自社株買いによってますます一株当たりの価値は上がりますのでそれはそれでポジティブには受け止めています。自社株買いが永久に続くということはないわけで、10年くらいのサイクルで見れば収束地点は同じではないかと考えています。
でもこれは10年保有するつもりの株主だからそう考えるだけで、配当が欲しいと言っても今年来年の配当が欲しい人もいるし、株価だって20%上がれば売る気の株主ならさっと上がって欲しいわけです。つまり経営陣は5年先10年先を見据えているのに株主は1年先しか見ていないというねじれ状況があるわけです。この5年10年先を見るかどうかは業界とか企業の体質で変わってきます。変化が早い業界なら1年で戦略の雌雄が決せられるから株価や配当も同じくらい早く変化すると言ってよいと思います。
この経営者の目線と株主の目線を時間軸で合わせるのが投資の本来の姿のわけです。これは当たり前のことです。投資した会社が業績を上げることで株価にせよ配当にせよ株主に還元があるというのが株式投資の基本なんですから5年先に結果が現れるなら5年待つべきだし、一年先に結果が出るなら一年後に期待する。逆に自分の都合で勝手に株をいくらで買っていくらで売るかとかやっている人はみんな投機家のわけです。つまりマネーゲーマー。本当の投資ってことがわかってないのに、とにかく儲けたい儲けたいで始めれば投機家にしかなりようがないわけです。わたしはこのブログでずっと投資家たるべしと書いているわけで、投資は一見難しいように感じる人が多いのですが、努力や苦労が報われる世界なので勝率は投機よりはるかに高いわけです。わたしみたいに負け知らずってことは実際ある。
投機家は負け知らずってのは無理です。勝ち負けまぜながら勝ち切るしかない。それで負ける人間の方が圧倒的に多い。なぜなら投機家は大きな資金を動かすプロの餌食になるからです。初心者がいきなりマネーゲームを始めてチャート眺めたり四季報眺めたりで投資家のつもりでいるけどやっていることは投機であれば勝つ人がそんなにたくさんいるわけがないのが本質。ここ数年の地合いが良いのを自分の実力と勘違いしている投機家が多いですが今後10年20年と見ていけばいずれ多くの投機家が沈没する可能性ってあるんじゃないでしょうか?ネットでは投機を教える先生しかいないです。以前わたしが不敗だというのは嘘だ、あり得ないと言う自称株の上級者がいました。
その人のブログを読めば投機しかやっていない人だとすぐにわかります。経営者目線がどこにもない。投機しか知らないから投資家のわたしなど理解しようもないのです。それで勝った負けたを繰り返すだけ。多少浮いたから上級者? そう考えていくと世の中には本当の個人投資家というのはそんなにいないのです。ほとんどが投機家、それを上級者と仰いで教えを請えばそれは投機家にしかなりようがない。初心者は誰かに教わりたがる。だから投機家がどんどん量産されていくという流れです。投機家でいる限りはどこまでわたしのブログを読んでも理解できないでしょう。時間の無駄だから読まなきゃいいのにって思いますけど、まあそれは読む人の勝手ですな。
- 関連記事
-
-
勝敗をわける何か、と熊に遭遇したらの話 2019/12/06
-
会社のスキャンダルは予見できるのか? 2022/01/16
-
お前は本当に儲けているのか? 2016/07/06
-
時間の流れに逆らう人と流れに乗っていけばいい人 2022/06/05
-
株式投資が好きですか? 2022/09/08
-