勝負の要諦を畑毛温泉で想う
2013年12月27日
かなりの温泉通でないと知らないと思われる
静岡県は函南町にある温泉だ
静岡への墓参の帰郷の途中に一泊温泉旅行をしようと
いろいろ物色検討
宿といい温泉といい
ネットでかなり良い口コミが散見された
畑毛温泉の大仙家に決めた
ここはぬるめのお湯に長湯する温泉だそうで
それで早めに行こうと3時半に宿に到着
そしたらもう駐車場は満車に近い
聞くと ほとんどのお客はもうチェックインしているそうだ
凄いな、
チェックインは2時だと初めて知った
全くの無色透明のお湯だが
とにかくぬるめのお湯に長くつかれる
夕食は夜7時にして
まずはたっぷりと入浴だ
長湯をしているから
まあ、自然と他に入浴している人間の会話が耳に入って来る
興味深かったのは
お父さんと息子
子供は小学高学年か
お父さんはたぶん30代後半か40くらいだろう
そのお父さんは
国文科を出ていまはなんかの教員をしているようだ
息子のほうも小学生にしては語彙が豊富だ
そして
その父さんは大学の時に
空手の全日本選手権でベスト8まで行ったそうだが
準々決勝で最後準優勝した人間に負けたんだそうだ
息子が聞く
「どうして、お父さん負けたの? 敵わなかったの?」
「いや、敵わないという感じはしなかったが、、、
お父さんはちょっと気を抜いてしまったんだ
そこを一瞬で突かれた。」
「じゃあ、気を抜かなかったら勝ってた?」
「うーん、どうだろう
お父さん、待ちきれずに先に動いてしまったんだ」
「でも、そこで勝っていたら、決勝までいったかもしれないね
また、やったら勝てたかもね?」
「うーん、でも やはり
あの時はまたやっても負けてたかなあ、、}
「なんで?」
「うーん」
お父さんは自分の息子に勝負の綾をどう説明しようか
考えあぐねているようだ
わたしは武道の達人ではないが
それなりの勝負師として、
そのお父さんの言うことはよくわかる
確かに負けた瞬間は気を抜いたのかもしれないが
逆に言えば、相手はその瞬間を待っていたのだ
そこを
今だ、とばかり
すかさず突く
これが勝負の要諦である
だから気を抜かなければ負けなかった
というものではないのだ
逆にお父さんのほうは
その今だというチャンスが見えなかったか
また見えても瞬時に動けなかった
人生も同じだ
また投資も同じだ
ここだというチャンスをきちんと捉えることができる人間が
大きな成果をものにする
一瞬のチャンスをものにするために
技を磨く修練して
その時に備える
武道なら闘う以上
お互いそれなりのレベルなので
相手の凄さを感知できるが
こと投資となると
負ける人間と勝つ人間ではレベルが違いすぎて
負けた人間から見て
勝っている人間はたまたまとかまぐれに見えてしまう
勝っている人間から見れば
それでいいわけだ
たまたま
まぐれと
思われて、けっこうなんである
また説明してもわかりにくいので
あえて手間暇かけて
説明しようと言う気もおきない
そんなことを考えていたら
しだいに
まどろんできた
ふと気がつくと
その父子はもういない
出たのであろう
そこでまたまどろむ
結局2時間も入浴していた
いやあ、とても良いお湯だ
この宿は
お風呂も良いが
設備も立派で
部屋もきれいだ
そして料理も評判だ
長湯のあとはお待ちかねの夕食
伊豆の幸を堪能した
ハイライトを写真で
金目鯛
鮑のグラタン
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