映画の英語と勉強の英語、そして仕事の英語

2022年06月22日
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映画・ドラマ・音楽
トップガンの字幕の英語とか吹き替えの英語とかどっちにしようかと調べていたら、この訳は違うだろうとか、いいんじゃないとかいろいろもうネットで話題になっています。この映画の英語は聞き取りやすいので多少の英語力があればかなり追随できるんじゃないかと思います。ちなみにわたしなんかが聞き取りずらいのはワイルドスピードとか。言い放しでセンテンスが短くてスラングも多い。全然わかんない。以前そんな話をアメリカ人の同僚にしたら、心配すんな、俺もわからねえから、とか言われたこともあります。流れでだいたいわかればいいみたい。さて映画で元の英語からかなり離れた意訳をされると英語の勉強をしている人は違和感感じるってのはあると思います。だって試験で答えたらゼロ点の訳もあるわけです。でも映画は見ている人が映画を楽しのが一番大切で、それができてこそ通じた訳と言えるわけです。

これと同じことが仕事の英語でも言えます。わたしはアメリカの会社で働いていましたから、エンジニアでもマネジメントでも米人他いろんな国の人間を商談の要所で日本に招いたり、あるいはお客がアメリカに来たりで、そこで通訳もしながら商談をまとめていくという仕事をしていました。そこで一番大切なことは商談をまとめるということです。どんなに正確に訳してもそれで商談がまとまらなければその人は英語が下手ってことです。そこで思い切った意訳も必要になる。これがなかなか経験を積んでいかないとできない。そのまま訳しているだけじゃ通用しない。文化が違うので同じ言葉の響き方が違うからです。そしてうまく行かない時に結局人のせいにはできないとなるとただの通訳より一段上の訳をするようになっていく。一応これが仕事では成長ってことです。だからわたしがいた会社では帰国子女だとか英検一級と言ってもそれが出発点ってことでした。

トップガンで出発の時に吹き替えで「彼らに地獄を見せてやれ」という言い方があって、あれって思った。たぶん「Give 'em hell」とか言ったんじゃないかと思うけど、それは思いっきりいけとか、ぶちまかせ!とかコテンパンにやっつけろって意味で、日本語で地獄といった場合の残酷なイメージとはちょっと違う。字幕版で戸田奈津子先生がどうやって訳していたかも確かな記憶がないけど、吹替版でそう言っていたのは気になった。言葉の響きが違うってことの一例です。だってこの映画は相手がどうのこうのって映画じゃないから。吹き替えの訳はまた別の人が訳してるから違うのは同然だけど、きっとマニアの話題にはなるのでしょうね。このあたりはネタバレって言うならネタバレだけど超マイナーな話題でほぼ無害でしょう。これから見る人は気にしてみてください。無理だな。
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