競馬と宝くじはどっちが搾取率(ぼったくり度)が高いか?

2022年06月18日
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マネーと生活
競馬で6400万円を当てた芸人が当たり馬券だけに課税するのは不当であると裁判を起こす起こさないという話があります。当たり馬券を取るためには当然ハズレ馬券も買わないといけないのでそれは経費として認められるべきだという主張です。この主張は通らないでしょう。基本的に競馬は楽しみで行うものだという位置付けで事業ではないわけです。事業と認められる場合には外れ馬券も費用と認められるというケースもあるようですが、そこにはまさに事業と呼べるだけの要件が備わっていないといけない。この芸人さんは一発で6400万円当てた。これは事業とは言えない。10万円を640回当てた方が事業らしい。事業でない以上外れ馬券はそれはお楽しみ料ということです。外れたって楽しんだんでしょうってことです。つまり当たった時はおまけなんだから儲けに課税ですという理屈です。

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馬券は買った時点で25%控除されています。100円なら25円。そのうち10円がまず国庫にされます。残った15円で競馬が運営されてそれで利益がでると半分また国庫に納入されます。最近だと第一が3000億円、第二が3500億円で第二の方が多いくらいですがこれは変動があります。なんだかんだで25%控除されて20%くらいは国庫に行っているってことです。ちなみにあくまでも国庫納付金という名前で税金じゃないです。税金と名乗ると配当に課税すると二重課税になるから名前を変えてある。まあ国が認めて遊ばせてやってるって位置付けなんでしょう。

さてお待たせタイトルの話なんですけど、公営ギャンブルというのは購入時に25%控除される。一方で宝くじはおよそ50%が控除されている。この数字を持って宝くじの方が搾取している比率が高いと思う人が多いでしょう。25%と50%では倍も違うからです。ところがこれは誤りです。ゲームの胴元として悪どい、つまりぼったくり度が高いのは公営ギャンブルなんです。競馬場とか競輪場に昔はみんな行ったわけですが、その多くはおけらになって帰ったものです。半分持って帰れる人はそんなにいないのです。理由は明白です。30分40分おきにレースが行なわれてファンは仮に的中してもその配当金がまた馬券購入に使われます。つまりお金がどんどん回っている。その結果25%も控除すると10レースもやればほとんどのお金が胴元に集まってしまうのです。つまり75%還元してもまた買わせてどんどん目減りする。

さらにギャンブルの持つ射倖性がファンを煽ります。宝くじは自分の力ではどうにもなりませんが競馬競輪は自分で当てれば良いのです。だからたくさん配当が欲しいからとたくさん買う。宝くじはたくさん買ってもバラけるだけで配当は増えません。競馬競輪の場合は1000万円の配当を得ようとしたら1200万円とか1300万円はどうしても必要になります。競馬で6400万円当たったと言ったところで、それこそ大変な金額を注ぎ込んできた結果です。一方で宝くじは10億円当てるために20億円宝くじを買う人はいません。その代わり競馬よりずっと多くの人が3000円とか6000円か平たく買うのです。そして宝くじはお金が回っていかないというゲームでなので、結果50%はファンに返しているのです。ほとんど巻き上げる公営ギャンブルと比べれば宝くじは良心的なんです。この悪どい胴元に加えて配当にも課税するとしたらいやまったくひどい話ですが、争っても勝てませんね。株の方がいいすよ。
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