初心者は損きりと塩漬けどちらを選ぶべきか?

2022年06月15日
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株式投資
初心者の方は自分が含み損を抱えた場合に損切りすべきか塩漬けにすべきか、その判断に迷われると思います。というかどう判断して良いかわからないでしょう。なぜなら巷には損きりを勧める先生と塩漬けを勧める先生とに別れるからです。ネットの世界では塩漬けする人が多く見えますが実際のところは損きりしている人の数は多いはずです。証券会社とか銀行のお抱えの評論家とか営業マンは損きりを勧める傾向があります。彼らは手数料商売ですからなるべくお客にたくさん取引をさせたいのです。塩漬けされてお客がお金を回さなくなったら一銭も入りません。損きりを勧めてどんどん新しい商品を買わせるのが基本姿勢です。

一方で塩漬けを勧める先生もいます。これは有料でメルマガとかサロンを運営している先生です。株は簡単には儲かりません。塩漬けに耐える力を身につけましょうと教える。なぜなら生徒(お客)が塩漬けに耐えてくれれば毎月の会費とか購読料が継続して入るからです。先生としては長くメルマガを読んでお金を払って欲しいのでなるべく投資結果がでるのを長引かせたいのです。実際そのうち株価が盛り返してくることはあるので、そうなればわたしの言った通りでしょうと胸を張る。損きりを勧めると自分が間違った銘柄を推奨したと認めるような形になりますのでそれはしないということです。

短期的にセミナーとか商材を売りたい人は塩漬けでも損きりでもどちらでも構わない。ですがここでも面白いコントラストが見えます。本を書いている人は簡単に儲かるようなことを言う人が多いです。なぜなら本を買って欲しいからです。簡単には儲からないと言ってしまうと本とか商材は売れません。ここまで書いた通り、どの先生も自分が有利になるように教えるのです。簡単に儲からないから長いことをわたしのメルマガ読んでねと言う先生と簡単に儲かるからこの本買ってねという先生。はっきりと言うことが分かれてくる。

少なくとも初心者の方はその先生の狙いをまず知ることです。どの先生にも共通する点があります。あなたの資産など気にかけていないということです。親切そうに振る舞うのは見込み客と既存客だけです。商売にならないと思えば相手にしないどころか攻撃をしかねません。わたしの悪口を長いことを書いている株の先生がいますが、その本音は自分の商売の邪魔をするなということです。だからわたしは偽物で間違ったことを初心者に吹き込んでいると喧伝するのです。私のような成功例があっては目障りだということ。ちゃんとやることには理由があるのです。

では損きりと塩漬けどっちを選ぶべきか? 結論を言いますと、これはどちらでもいいです。サイコロで決めても構いません。本当はケースバイケースで自分の身内なら丁寧にアドバイスできますが、ネットでは無理です。やる気もありません。大切なことは次どうするかです。次は塩漬けも損きりもしたくないですよね? であるならその前段階のエントリーについて再検討をすべきです。どういう場合にエントリーするのか? 自分でマイルールを決める。間違いが続いたらルールを変えざるを得ませんがルールが可視化されていないとルール自体の検証ができません。その上で株価が上がった時にどうするか、下がった時にどうするか、実はどっちもあるのでこれも決めておくことです。

やる前に損きりかあるいはナンピンか決めておいてください。それもどれだけ下がったらどれだけ買うか詳細に。当然その資金も用意します。上がる場合は30%で売るとか、つまりこれもルールなのです。そうなってから考えるんじゃなくて決めるのです。だって大いに想定できる事態だからです。想定できることには準備をしておくことです。わたしがどうやってルールを決めているかはここで書いていますが真似はしない方がいいです。普通の人はできません。ご自分でお決めくださいとしか言えませんが、その時の判断基準になるのは自分がどれほどの力量があるかということです。自分の強みはなんなのか? この点なら他の投資家に負けないと思える何かがないと勝てません。それが言えないならやらない方が良いと思います。

実は総論的にはわたしは初心者は個別株の短期はやらないほうが良いと思ってます。マネーゲームなので簡単に儲かるような気がしますが、簡単に損します。今儲かっている人はいますけど地合に恵まれているのです。上がったら短期で売って下がると塩漬けというのは最低の戦略です。やっていることに投資と投機、ファンダとテクニカル、短期と長期がごちゃまぜになっているからです。自分に都合の良いところだけ取り出して教える先生もいますが、その人の目的を見ればなぜそう言うか理解できるでしょう。本音はあなたの資産なんかどうだっていいのです。ただ損して欲しいとは思っていません。それは証券会社程度にです。その方がお客が増えるし自分の商売もうまく回っていきますから。ただそれにも限度があります。ややこしいお客のフォローをするより他のお客を捕まえる方が簡単だからです。

最後に。無料で教える先生もいます。お金が動機じゃないですね。ではなにが動機なのでしょうか?人気ブロガーになりたいとか仲間が欲しいとか、人から尊敬されたいとか、誰かの役に立って自分が認められたいとか、何かあるんです。その人なりに。もしもそれがわからないならやはり近づかない方が良いと思います。良い先生がいることも事実ですが、間違ったことを教える先生の方がずっと多いです。だいたい自分のやり方を教えられても合っている合っていないは初心者にはわかりません。そして無料というのが逃げ道になります。自分は好意で教えてやっただけだと言えば済む。だからタダだから良いということはないです。わたしみたいに何も教えないのが一番親切じゃないですか?でもわたしは企業分析については、かなり専門的なことを書いています。読んで理解できないのはそれは自分の力が足りないと思うべきなのに、参考にならないと言う人もいる。世の中いろいろですが、初心者の方は自分が簡単に理解できてなるほどと感じるものは怪しいと思ったほうがいいでしょう。
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