リーマンショックを乗り越えたら偉いのか?
2022年05月28日
リーマンショックてのは10年以上前のことなんですけど、かなりの人間がやられたわけです。それで最近株を始めた初心者とか初級者に、自分はリーマンショックを乗り越えたんだと、自慢げに上から目線で物言いをするベテランとか自称上級者がいるんです。「君たちリーマンショック、知らないだろう?」てなもんです。ところがそういう人間にその前のバブル崩壊とかそれに続く暴落と低迷の話をしようものならとたん煙たそうな態度を取られる。知らないからです。そんな昔のこと知らねえよ。知ってても偉くないって応対。じゃあなんだい、リーマンショック知っていることだけが特別なんかい? そんなことあるわけない。つまり自分の経験は価値が高くて自分が知らないものは価値がないと勝手に決めつけてるってことです。
確かに経験てのは重要なんですけど、逆にたった一例でしかないってことです。ところがその一例で物事を決めてしまう人って多い。自分が儲からなかったので、「株は一度には儲かりません。一発狙うなんて無理だから株は堅実にやるものです。」などと初心者に講釈する。でもその人にとっては一発は無理だったってだけの話なんです。一発当ててそのままうまくいく人間だっていくらでもいるんです。そもそも株ってのは儲けが少なきゃ堅実安全ってもんじゃない。リスクはそのまま大きくてリターンだけ下げているのが多くの下手くそがやっていることなんです。挙句に一発当てた奴はインチキか法螺吹きか、はたまたまぐれだと決めつける。要は自分が認めたくないものの存在を否定するわけです。つまり経験からおかしな学び方をした人間ってことです。
ところでわたしはリーマンショックをどう乗り越えたか? まあ過去記事で探して読んでください。乗り越えるなんて話じゃないです。大喜びで犬みたいに駆け回ってました。こんなうまい話があるんだって。そのうまい話は長いこと続きました。株で儲けて為替でも儲けて不動産は捨て値で売っているもの拾って。もうあんなうまい話は2度とないんだろうなって思います。え? じゃあ何、結局俺って偉いって言ってる? いやいや違いますよ。偉いから儲かったわけじゃない。あの局面なら多少の知見さえあればキャッシュ持ってれば誰でも儲かった。たまたまキャッシュ100%で迎えたからで運がよかったと言える。まああえていうなら、これはというチャンスを待ち構えて、周りをよく見てのっそりと出張ったからその僥倖を手にできたってことです。みんな今買えば儲かるってわかってんのに金が尽きて買えなかったんです。手法より姿勢だって話です。
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