投資と投機にも流行り廃り
2022年04月19日
リーマンショックを底にして長い上昇局面は個人投資家しては全体に良い時代だったわけです。自分の投資家の20数年の経験から言ってもこの10年は投資家としては難易度が低い時代でまあ基本持っておけば上がるという時代のわけです。多くの投資家は比較的穏やかに投資をしてこれたと思います。この10数年の投資歴の人たちにとってはそれが当たり前のわけです。当然全体としては楽観的な見通しをする傾向がある。一方でわたしのように1990年代の半ばから投資を始めた人間からすると、おそらくバブル崩壊を知っているその前の世代も同じでしょうが、そんな甘い時代がいつまでも続くわけはないという感覚がどうしても抜けない。
リーマンショックを乗り越えたんだと言っても当時少ない資金であった人と大きな資産を持っていた人間とでは打撃の程度は地震の震度くらい大きな差があってそれが心に刻み込まれているわけです。わたしが株を始めた1990年代は長期投資家にとっては不遇の時代で、ネットでは長期投資は無能のすることと馬鹿にされていました。実際長く保有しても資産は全然増えないどころか乱高下に翻弄されて振り落とされる投資家が多かった。当時資産を増やした人間というのは投機的な動きをする人が多かったと思います。つまり投機優勢の時代。
それが投資優勢の時代となって日経平均も3万円まで回復したけど、ところがこの3年くらいでまた様子が変わってきた。どうも投資よりも投機がまた優勢になってきている感があります。コロナによる一時的なものかと言えるかもしれないけど、そうでないのかもしれないし、どっちかわかりっこないけど今ネットで元気なのは投資と投機を組み合わせた動きをしている人じゃないでしょうか? ブームのように繰り返されていくのかもしれません。ただ今いる投機家はなんちゃって投機家で、投資家として追い風に乗って資金を増やしてはきたけど、ここらでそれも難しくなっているので投機を始めたって感じにわたしには見えます。それほど寿命は長くない気がします。さてこれからはどっちがブームなんでしょう? ブームといえば最近株式投資で脱炭素、急に聞かない気がするのはわたしの気のせい?
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