ウクライナで起きている悲劇の意味を取り違えないこと

2022年04月15日
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政治経済
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プーチン大統領は記者会見で「ウクライナで起きている悲劇」という言葉を使いましたが、これはウクライナ人の被害のことを指していわるわけでありません。そこを勘違いしてはいけません。ロシア兵の被害のことを指しているのです。その後「他に選択肢はなかった」と続くことで国民に対して自己弁護を始めたということです。他に選択なく戦争になってしまったけど多くのロシア兵が死んだり負傷したことに心を痛めていると、心にあるかないかはわかりませんがとにかく言っているのはそういう意味。ロシア兵は相当死んでいるでしょう。もう数万行っているかもしれない。これをどうしても正当化しないことには戦争を終われない。でなきゃ下手すりゃ自分が失脚する。皇帝の自分は国家よりも国民よりも大切な存在だ。自分がいなくなってはロシアは成り立たない。だから失脚はできない。だから戦争で得るものを得ないと終われない。わたしはこういうふうに理解しています。

各国の首脳の言うことはだんだんその温度差に注意することで本音が滲んでくるようになっています。ドイツとフランスの首脳はジェノサイドという言葉を避けました。それをゼレンスキーが批判しましたが、その言い訳が傑作で、ジェノサイドという言葉には厳密な法的な定義があるから簡単に使えないという理由。別に疑いがあると言う分には問題ないのに。実際はロシアをなるべく刺激しないでとにかく早く喧嘩をやめて欲しい。簡単言えば喧嘩は迷惑だっってことです。そして戦争が終わればいずれロシアとも仲良くする気はあるから、決定的な言葉を避けている。という政治的な意味合いがあるのでしょう。いくら首相だ大統領だと言ったところで、しょせん人間ですから、考えることはそんな変わりません。他人の喧嘩ではどっちが正しいのかはどうでもよくて自分が迷惑するのが一番嫌なのです。そしてロシアから攻め込まれるとは考えていない。そこはロシアに隣接する弱小国と違うわけです。

わたしはウクライナとロシアの和平交渉が1ヶ月以内にまとまるという見通しをまさに1ヶ月前に持っていたのですが、その時に争点になるのは、1、主権の保持、2、安全保障、3、領土のうち、3の領土について甘く見ていました。ウクライナ東部は折り合いがつくだろうと見ていたのです。すでに親ロシアが実効支配しているから。でもウクライナは領土は譲れないと主張し、ロシアも戦争で追加の領土を欲しがっている。たぶんこの3で調整がつかないのではないかと思います。1と2はいろんな形が考えられますが、領土については白黒、どっちのもんだしかないわけです。特にロシアは苦戦しているだけに何も領土が得られないでは終われないってことなのかなと思います。ただどう見てもあと1ヶ月が戦争継続の限界じゃないかなって気はします。
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