なぜ初心者は株売買で小遣いを稼ぐという幻想を抱くのか?

2022年04月15日
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株式投資
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カミさんが朝食を作ってくれて
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わたしがコーヒーを淹れるという
定番の朝です

初心者、もっとも永遠の初心者も含みますけど、株の売買で大きく儲けるのは自分では無理だと思うけど、ちょっと儲けるだけならわりと簡単ではないかと初心者は感じるらしい。株価というのは毎日上がったり下がったりしてますから買って上ったところで売ればいい。下がったらちょっと待てばまた上がるからそこで売る。そうやってコツコツと小さな利益を積み上げていけば、多少の小遣いくらい稼げるのではないか? 初心者はそういう発想をするんだと、わたしは株を長年やってきてようやくですが最近ある人から教えてもらいました。

そうか日銭が欲しいのか? そして大きく稼ぐのは難しいけど小さくコツコツ稼ぐのは自分でもできそうだと思うのか! 今にして思えばわたしは20数年前の最初からこの発想はなかったです。ちまちま小遣い稼ぎでやる意味はないと思っていました。なぜかと言うと勝負事というのは押し並べて、安定して儲け続けるのが一番難しいということ知っていたからです。自分で勝ち幅を制御するのは達人のすることです。当時わたしは株初心者で達人じゃない。株も勝負と考えるわたしは自分でも儲けられる少ないチャンスを最大化するしかないという考えをしました。

でも少しづつコツコツ儲けることが、もしも簡単に見えるなら? これで株初心者の行動の説明がつきます。いろいろ銘柄を買う。そんなよく調べない。そして買って上がれば利確。下がればホールド、下手すれば塩漬け。所有株には含み損銘柄が並ぶけど、いつか上がるまで何年でも待って売ればいい。そして利確したものは自分の小遣い。何か美味しいものを食べようか?服でも買おうか? 小遣いだから使うという発想なんです。含み損が増えているのに利確したお金を降ろしてしまうみたいなんです。あるいはまた別の株をすぐ買う。この考え方に正直わたしは呆れますけど、それが当然という人たちなんですね。

つまり含み損と利確は別会計。含み損は売らなきゃ損でないから最終的にプラスになると考える。もちろん含み損はないほうが良いのでいつか勉強をして経験を積んで含み損を抱えないで小遣いが稼げるようになりたいって、そう思うようです。こうやってまとめてみると感心してしまいます。まったくわたしが及びもつかなかった発想です。そしてそんなことできると真面目に思っているんだという驚きです。この方法でやっていけば最初はうまく回ると思います。何もなければ。でも何か起きたら大打撃を被るでしょう。何かなくても身動きとれなくなる可能性も高い。結局大多数は損をするかあるいはろくに儲からない。それでも数少ない人はなんとか生き残って、株の上級者として初心者を教える。コツコツ(稼いで)ドカン(とやられる)の道を行く以上はコツコツドカンの人間からしか学べない。わたしの言うことなんてまったく理解の外ってことです。

小遣いがほしいのであれば配当と優待に絞るとか、あるいは配当のある投資信託を選ぶか、あるいは不動産投資をするとか、他にいろんな方法があります。株売買というのは小遣い稼ぎと一番相性が悪いのだということを知っておくべきです。株売買は安易な小遣い稼ぎではリスクに見合わない。株は小遣い稼ぎの道具ではなく資産形成の道具です。わたしは小遣いが欲しくて株を始めたわけではなく資産を増やすためにそして経済的自由を得るために株を始めました。わたしの読者には将来的に経済的な自由を目指す人もおられると思います。また本当に日銭や小遣いを投資で得たいと思う人もいるでしょう。どちらしても結論は同じです。短期売買のプロでない限り「初心者が株売買で小遣いを稼ぐという幻想」は捨てるべきだとわたしは思います。わたしはそう思いますけど別に同意しなくてもいいです。同意しない人=株弱者=永遠の初心者の人口の方がずっと多いことはわかっています。
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