予測をするから外れる
2022年04月13日
わたしは米ドルと豪ドルを持っています。なぜ持っているかというと将来のリスクヘッジのためです。日本円の崩壊に備えています。不動産も同じ意味合いです。ただ日本円の崩壊は望みませんのでそのままずっと置いておけば良いと思っています。まあ金利や家賃で日銭が入ってきますのでそれを使っても良いと思います。今は記録的な円安と言われています。だからこここで一旦日本円に戻して利確をしたいという人もいるようです。それをするということは今後の為替を予測することになります。わたしはその予測をしたくない。いろいろ予測をしだせば当然予測が外れることはあります。わたしは予測の当たり外れに一喜一憂したくないのです。状況が変わらない限り最初の目的どおりやればよろしい。
株式投資などまったく予測をしないわけではありません。ただ上がるか下がるかって予測じゃないのです。トヨタはこの値段で買っておけば負けはないと自分が確信できるまで買うのを「待つ」だけなんです。それでここらが企業価値だからと最初に決めた値段までやはり売るのを「待つ」だけ。その買いと売りのタイミングは予測と言えば予測ですが、これからどうなるって予測じゃないのです。予測というより判断です。判断を予測と呼んでもいいのですが、できるだけ予測する回数を減らすということです。本当に自信のある予測を一度したら予測はなるべくしない。これが強者の発想です。わたしは株はエントリーしたら機械的に底を打つまで買い続けます。どこが底だとか予測はしません。ただ底は近いなという見極めをする。ここらで入れば負けはないなという判断。あとは資金管理ですからどこかで底を打ち反転する。で決めた値段で売ればいいのです。一旦売ってまた買い戻すという荒技は過去にやったことがあります。あれは今にして思うと予測じゃなくて反応ですね。若き勝負師だった昔話で普通の人はできないでしょう。
投資の初心者ほど予測をしたがる傾向が強いです。いつでも何か予測をしたがる。または誰かの予測をありがたく聞きたがる。なかなか当たらない。株って難しいですねとなる。笑わせるなって思います。株ってのは予測をするから難しくなるのです。予測じゃなくて自分の勝ちパターンに入るまで待つだけなんです。だから予測じゃなくて大切なのは判断なんです。予測を有難がる初心者が10年20年そのまま続けてもそれはわたしに言わせれば永遠の初心者です。多少知恵がついて能書きも言いますけどいつでも予測をしたがるという心根は始めた時から変わっていない。どれだけ儲かっていてもいくらお金があってもこの予測ではなく判断という考えが身についていない人はどこか危なっかしいです。いつかどこかで怪我をするとか紆余曲折が多い。予測はすればするほど外れることも増えるのだからそうなるのは理屈です。予測をする評論家とかもいますけど自分はそんなに儲かってないでしょう。予測を語るプロ?かもしれないけど勝負のプロじゃないのです。いくら教えを聞いても強者にはなれません。
わたしがこの考えを身に付けたのは競輪です。阿佐田哲也氏の著作と三原永晃氏の本は繰り返し読みました。まさに競輪というのは何がくるか当たり車券を予測するゲームだと思い込んでいる人ばかり。プロは予測するんじゃなくて自分の勝ちパターンを判断してその判断に合致する時だけ買うのです。普通にこのレース何がくると予測をしたり能書きを語るとプロと負け組と差はありません。プロは予測できないということを知っているから予測しない。この差が天と地ほど大きくて弱者と強者をわけるのです。競輪でもカジノでもそして株でも勝負事の鉄則なんです。いちいち当てようとするから外れる。このパターンで買い続けていけば必ず勝ち越せるという判断をしたらその判断を変える必要を感じない限りは機械的に勝負していくのがプロなんです。競輪は全部当てるのは無理ですけど、株は一生分儲けようというくらいなら、外れようがない時まで待てば生涯で2−3回はチャンスはあります。それだけあれば十分で、わたしくらいにはなれるってことです。
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