プロトレーダーの言葉に学ぶ
2022年04月03日

桜の絨毯
プロトレーダーのあらなみさんが書いているブログはたぶんわたしのブログの読者の多くでは理解が難しいと思います。彼は短期売買を中心にした投機家で技術的な部分はわたしはまったく違うことをやっています。ただ本質論においては大いに頷ける部分が多くてそれで長く交流が続いています。個人的な縁もあります。最近はトレードをする個人投資家も非常に多いようです。であればせっかくの良い文章なんで、わたしなりに切り貼りをしてつないで株弱者でもなんとなくイメージが感じられるようにまとめてみようという気になりました。こんな話聞いたこともないという株弱者さんも多いと思いますが、逆にこれは株強者にとっては当たり前のことのようです。それだけ弱者と強者は違うってことでしょう。元記事のリンクを貼っておきますが、まず下のわたしの編集を読んでから元記事を読むことをお勧めします。相場が厳しい点はプロもアマもなく一緒に戦う戦場ですので、アマなりに適当にでは結局勝てないということなんです。本質を掴んだものこそ株強者になれるのだと思います。
<ここから引用抜粋>
相場で勝てない人が思うことは、相場を当てないといけない。相場を予想して当てないと勝てない。だから、相場観というものは非常に大事だ。という強い思いです。ほとんどの人は、予想が当たること = 相場で勝つことだと思っています。ファンダメンタル、テクニカル、如何にすれば相場を当てることができるのかを日々研究しています。相場を当てれば勝てる。この論理は正しいです。だから、大勢の人がこの論理にはまってしまっています。ただし相場は当たらないのです。論理は正しくても、この「相場を当てれば」というそもそもの前提が間違っているんです。この当て屋から抜け出すのは、本当に難しい。人が、基本的な考え方を変えるのは、本当に難しいです。そこには、脱皮の苦しみが待っています。しかし、脱皮しなければ、永遠に餓鬼の群れの一人となって、消えていくだけです。
私は、過去、大勢の投資家に接し、脱皮を何度も試みましたが、結局、ほとんどの人は、最終的には、私のもとから去って行きました。全員が勝っている人に対して思うことは勝てる手法、やり方を教えて欲しい。 ただ転換点は、脱皮したか、しなかったかであって、手法を手に入れたか、入れなかったかではない、ってことなんです。一般の投資家の思いは、勝てる方法さえわかれば勝てるようになる、というものですが、そうではない、ということ。私の金銭面の成功は、私の将来の出来事を予想する能力とは際立って対照的だ。(ジョージ・ソロス)このソロスの名言の意味は、ソロス自身が、相場を当てることはできない、と言っているのです。
私が尊敬する松下村塾の吉田松陰先生が、塾生に教えたことは、「志」でした。ただただ、志を教えることで、高杉晋作を始めとして、明治で活躍した伊藤博文、山県有朋などの大勢の塾生が、明治を動かすことになったのです。根本となる志が残ったことが大事だったのです。これと同じことが、相場道で言えば、自分なりの哲学である当て屋からの脱皮だと私は考えています。具体的なテクニカルとか、ファンダメンタルとか、そんな細いことなどどうでもいいことなんです。そう言われても、わからないかもしれませんが、ファンダでもテクニカルでも、順張りでも逆張りでも、実は、どうでもいいんです。そういう細いことにこだわっているから、本当の相場が見えないのです。誰もが、相場を始めた当初は、当て屋からスタートするのですが、どこかで脱皮しなければ、そこからは、一歩たりとも前には進めないと思います。ほとんどの投資家が、当て屋のままで一生を終えます。考え方を変えるだけでいいのにもったいないことです。
<以上>
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