今回ばかりは三谷幸喜氏に賛同できない

2022年03月27日
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映画・ドラマ・音楽
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お彼岸3連休の渋滞を避けて
一週遅れで清水に墓参しました
帰りに沼津の伊豆屋の天丼はお決まりのコース
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今までは上天丼スペシャルか上天丼しか食べたことがなかったのですが
今回は普通の天丼
実はたいていの人が天丼を頼むのです
十分すぎるボリュームです
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あさりの味噌汁が秀逸で
百円
合わせて千四百円
これで十分です

三谷幸喜脚本の「鎌倉殿の13人」 毎週楽しみに視聴しています。彼の作った前作「真田丸」は傑作と言える出来栄えでした。では今回の鎌倉殿はどうか? 相変わらず会話はウィットに飛んで軽妙なやりとりが続きますので見ていて面白いのですが、義経が出てきて雰囲気が変わりました。義経は日本人にとっては歴史的英雄です。史実はどうあれ「義経」は日本人にとってヒーローのステレオタイプというわけです。それをどうやら三谷幸喜は壊しにかかっている。今までとは違う歴史観を提示することで自分の評価を上げようという意図が垣間見れます。

事実はどうでも良いし実際のところはわからないのです。その上で義経を下げる。なんだかんだと言ったところで、義経がテレビドラマに出てくることはしばらくなかったしたぶん今後もそうはないでしょう。であるなら三谷幸喜が演出する義経が日本人にとっての義経像になるかもしれない。そうであるなら日本人は心のルーツをひとつ失うことになります。義経という演者に感じる美意識を日本人が失うかもしれないということです。わたしは日本人の美意識を損なう所業を三谷幸喜がしでかそうとしている気がしてなりません。格好良くて潔くてそして損得抜きで自分の信念に殉ずるを良しとする、古きよき日本人の美意識が壊れないことをわたしは願います。もう一度言いますが史実はどうでも良いのです。心の在り方の話です。「夏草や兵どもが夢のあと」この芭蕉の句は、義経のことだとどれだけの人が知っているかわかりませんが、多くの表現者が考えるべき点ではないでしょうか?


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Comments 2

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三毛猫仮面  

僕は太平記大好きマンなんですが
戦前の歴史観から朝敵の極悪人とされてきた足利尊氏を
当代きってのイケメン&イケボ俳優真田広之に演じさせ
苦悩しながらも時に英断を下す躁鬱ヒーローとして描いてました
が、決して対立軸の後醍醐帝や楠木正成、新田義貞を貶めて主役を上げるような感じではありませんでした
むしろ一人一人切り取れば主役なくらい
やはり脚本家の歴史観て大事だと思います
三谷幸喜はどうしても自分を全面に出したがる気がして大河には向かないんじゃないかと

僕は頼朝のコント感に付いていけませんでした
コント感というよりコント

2022/03/27 (Sun) 23:10
川口晴朋(ハルトモ)

ハルトモ  

Re: 三毛猫仮面さん

足利尊氏って思い出せないけど調べたらかなり昔の大河ドラマなんですね。全く覚えてないか見てないか。なんか大河ドラマ見直してもいいかなって気になりますね。

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