なぜプーチンはウクライナに侵攻したのか?

2022年03月05日
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株式投資
ある方から質問を受けました。当然ですがわたしはプーチンではないので本当のことはわかりません。あくまでもわたしの想像というか妄想でお答えしたいと思います。もちろん国際政治の専門家でもありませんし、わかりやすく書こうとすると多少の誤謬は避けられませんが、それを承知で書いてみます。

今回の侵攻はサプライズだったのか? というとそれは違うと思います。2008年にプーチンはNATO加入を目指すグルジア(ジョージア)に侵攻しています。(うまく理由をつけていますが結局侵略です。)また2014年にはウクライナで親露政権が倒れヤヌコーヴィチ大統領はロシアに逃げてしまう。その直後にクリミアに侵攻して併合してしまいました。(これもうまい理由をつけている)また今回ウクライナ東部の親ロシア地域に傀儡政権を樹立しています。NATO加入を目指す隣国をロシア人保護という名目で武力侵攻して政府を転覆させたり軍を駐留させたりはプーチンの常套手段ですから、今回もウクライナで、今までと同じようにしようとしたということで、行動自体は驚きではありません。なんとなくうまい理由をつけるというのもプーチンの十八番です。今にして思うと過去の欧米各国は弱腰すぎたのかもしれません。

過去の経緯を知らないかあるいは忘れていると急にプーチンが戦争を始めたように見えますが、プーチンの判断基準は明確で、NATOの東方拡大を阻止するべくいろいろ策謀し、懐柔して、自国の緩衝とすべく隣国の属国化に近い状態を作り出そうとする。その試みがうまくいかないと判断したら武力を行使するのです。その判断をするのはプーチンです。プーチンは追い込まれて急に戦争に進んだという見立てがあります。大きな流れとしてはその通りですが、誰かが陰謀でプーチンを嵌めたというのではなく、大きな流れに対してプーチンが争っているんだと思います。それはたぶん中国も同じでしょう。ゼレンスキーは2019年に大統領に就任して最初にプーチンと話し合おうとしました。アメリカ寄りの前任のポロシェンコとは違いました。しかし2年以上交渉した結果ゼレンスキーはプーチンは属国化しか認めないという結論に達します。ウクライナは普通の独立国になりたいのです。そこでNATO加入へと舵を切ります。どうもバイデンも歓迎している。これでは戦争以外では止められないというプーチンの判断で軍事侵攻になったんだと思います。

ただグルジアとかクリミアとウクライナはスケールが違います。大きな軍隊もウクライナは持っています。世界の注目度も違います。地政学的な重みも違います。今回は前のように簡単にはいかない可能性は考えたはずです。でも行けると踏んだから侵攻したんでしょうね。そのいけるがどういう中身かはそれはプーチンしかわかりません。長期化する覚悟でやったのかもしれません。欧米諸国の経済制裁も過去に経験済みですから計算もしているでしょう。それが計算通りか誤算か、それはわかりませんが、最高のシナリオでは行ってないということは間違いないと思います。ひょっとしたらかなりの誤算?まあプーチンがそれを語ることはないでしょう。以上お答えです。間違いも多々あるかもしれませんが大きな意味ではこんなもんかしらと思ってます。
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