ウクライナはどうするべきだったのか?

2022年02月28日
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株式投資
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一応わたしの妄想ということでお読みください。最初に言いたいのはプーチンはまともな判断ができなくなっているとかゼレンスキーは無能だとかいう安易なきめつけはレベルが低い議論だということです。よく簡単に決めつけるなって思います。だいたい誰が優秀で誰がまともなんですか? プーチンというのは世界各国の首脳の中で一番長いわけです。年齢的にも多くのリーダーより年上で経験豊富。この20年のいろんな国との安全保障にかかわる交渉もぜんぶ自分がやってきた。その時その時でいろんな交渉をして合意にこぎつけてそれがこれから履行されていくと思っていると、また新しいリーダーが現れて、いままでの合意も気にかけず勝手なことを言い出す。交渉もまたやり直し、ふざけるなって気持ちになる。なぜならロシアはプーチンのものだからです。プーチンの気持ちひとつでどうにでもなる。ロシアを舐めるなって、ってことじゃなくて、俺を舐めるんじゃねんぞって気分がプーチンにある。プーチンはあまりに長くロシアに君臨してきたので、ロシアとプーチンが一体になって境目がない状態になっているのです。自分がいてこそのロシアのわけです。自分が生きてる限りトップでいるつもりだから政権基盤は盤石にしておきたい。もっとも自分がしてきたことを考えると怖くて引退できないでしょう。

そこにゼレンスキーという若者がウクライナの大統領になった。まるで映画の主人公のようだ。プーチンにしてみると今までの経緯など何もわかっていない若造が勝手なことを言いやがって、生意気だって気分がある。だいたいウクライナてのはもともと俺のモンだぞってプーチンは思っている。ソ連という枠組みの中でずっとウクライナはソ連というかロシアの一部だった。ロシアがプーチンのものなんだからウクライナもプーチンのものに決まっている。プーチンには自分なりにウクライナを大事にしてきた気がある。それがNATOに入って俺を敵扱いするのか? なめんじゃねんぞとなった。このまあ置いといたらウクライナを持っていかれる。2度と返ってこない。それは絶対に許せない。だから力で取り返してやるとなった。

ゼレンスキーはどう思うか? プーチンてのはウクライナは自分の思い通りになるべきと思っている。それでちょっと逆らうとすぐに攻めてくる。どうみたって友好的じゃない。実際クリミアを取られたし、親ロシア地域を支援している。明らかに内政干渉のわけです。でもそれはウクライナが独立国家だという認識だから感じることであって、プーチンから見たらウクライナは独立国家じゃないのです。プーチンが思い通りにして当然なんです。安易にNATOに加入しようとしたのが戦争を引き寄せたと元サッカー選手の中田氏が主張しているけど、そんな簡単な話じゃない。もしNATOに入らなければウクライナはまたプーチンのものになります。政権は弱体化されてゼレンスキーの再選はあらゆる汚い手を使って阻止されるでしょう。スキャンダルをでっちあげてもいい。そして属国として扱われる。それを打破するために親ロシア的な政権が倒されてゼレンスキーが国民に選ばれたわけですから彼は任期の5年以内にどうしてもやり遂げなければいけない。最初はプーチンと対話したけど説得できる相手じゃない。そしてあと2年しかない。

こうなると言えるのは選択肢のないもの同士のぶつかりあいだったということです。中田氏はそれがわかっていないように思います。もしも選択肢があったとすればアメリカだと思います。アメリカならプーチンがウクライナを取られたと感じる形にしないでウクライナの独立性を勝ちとることは可能だったかもしれないけど、下手すれば両方を敵に回しかねないのにそんな苦労をするメリットがないわけです。実際どうだっていいわけです。むしろロシアが侵攻したら、アメリカの軍需産業は潤うし、これから武器輸出あちこちの国に増える気がするし、そんな悪いことが思いつかない。自分がロシアと戦争するなんてありえないでしょう。得るものがない。むしろアメリカはこれを機会にロシアとか中国を包囲して専制国家を警戒する国際的機運が盛り上がればよいわけです。アメリカから見たら経済規模からして最も警戒すべきは中国でしょうし。

日本はどうするべきかって話を書こうとも思いましたが、やめておきます。最近勉強もしていないしそもそも上に書いたこと自体が妄想ですから。ただ中国から見て日本がどう見えるかだと思います。攻めてまで取りたい国でしょうか? 部分的には欲しいところありますよね。台湾を手中に収めたら、大洋に漕ぎ出すには尖閣どころか石垣島とか宮古島とか邪魔です。沖縄も欲しいけど中国から見ると沖縄は日本というよりアメリカに見えると思います。一方でアメリカから見ると日本を守るとかどうとか関係なく絶対沖縄基地を中国には渡さないと思います。ただ八重山諸島についてはアメリカは中国と戦争してまで守るとは思えません。自国が攻め込まれるならいざ知らず、メリットなしに他国で戦争はしません。ウクライナを見ればわかることです。アメリカは日本を守るとか中国は日本を攻めるとかそういう単純な話じゃないのです。彼らから見れば日本国なんてどうだっていいわけで、どっちから見てもおいしいところとおいしくないところがあるってことです。中国から地図を見ると感じるものがありますね。

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