これがコーヒーケトルについて温度計なんですけど適温は86度から92度って書いてありますね。これは中央値として89度ってことです。89度±3度が適温ですよってことです。ところでこの温度計の精度ってどれくらいあるかご存知ですか?まあ軽く±3度はあります。安物だから5度くらいあるかもしれない。てことは92度でも95度くらいあるかもしれない。±3度の計測器で±3度をどうやって管理する?つまり温度計を鵜呑みにしてはいけないってことです。ただ調べていけばわかることですが、こういうセンサー類ての測るたびにそんなばらつくわけじゃないです。測るたびに100度が97度になったり103度になったりしない。
機差と言って出荷時点で誤差が大きいのです。だから買った時に一度見ておくといいのです。沸騰した時点で100度それをケトルに移して95度、ああだいたい聞いているのと同じだなって思えばいいし、直接加熱しても大丈夫なケトルなら沸騰させて温度を確認すればいいのです。それで自分の温度計は2度上にずれるなってことならそれを覚えておけってことです。これを細かいって驚くのも勝手ですけど、温度計を見て正確にやりたいと思うならそこまでやらないとやっている意味はないってことを自分で知らないといけません。どうでもいいならどうでもいいのです。沸騰させて何分待つでもいんじゃないでしょうか?ただ測るならちゃんと測ろうってことです。
株式投資でもいろんな数字が飛び交うのですけど、自分で確かめている人ってどれくらいいるんでしょうか? どこかにA社のマーケットシェアが50%もあるから圧倒的強みがあるとか書いてあったとします。じゃあ株でも買うか? でも待ってください。その50%っていつのことですか?それからその50%は上がっていくんですか?下がっていくんですか? ちなみに残りの50%はどこが持っているんですか? そんで調べたら残りの50%のうち40%がB社で10%がC社だった。さらに調べるとB社は昨年30%だった。C社は新規参入だった。なんとA社のシェアはだんだん下がっている。シェアってのはそこまで調べて初めてシェアなんで業界とか競合を見てみないとなんともいえないわけです。
D社のPERがいくつだE社のPBRがいくつだ? どこかに書いてあった? 自分で電卓叩いて計算してみてください。そうやって確認して初めて自分の体の中に数字が入ってくる。決算でいくらいくら増益ってニュースを見ればPERがいくつになるか、すぐわかる。じゃあ目標株価はこのあたりかな、目星がつけられる。いやちょっと待てよ、競合会社のPERはどうなっている。なんともっと増益してるじゃないか? だから競合会社のPERを見てその変化も押さえておかないといけない。ニュースで持株の評価損を大きく計上したって発表があったとする。じゃあその時にPBRの数字がどれだけ変わるんだ? 自分で計算してない人はわからないと違いますか?ここまでやってはじめてPERとかPBRを見ているってことです。
温度計もいいけど体重計ってどうですか?買ったら一度チェックしたほうがいいかもしれません。だいいたい±3%くらい誤差あります。それと夏と冬でもずれます。時々なんか重さがわかっているものを乗っけてみた方がいいかもしれません。本当に時々でいいんです。え? 体重計には乗らない? でもベルトの長さ1センチでだいたい1キロですね。これが案外正確なんで感心します。なんにせよどこかに書いてある数字を鵜呑みにするんじゃなくて自分で確かめる。合っている合っていないの確認じゃないのです。数字を自分の感覚に落とし込むのです。そうするとちょっとした異常値とかあるいは変化にパッと気づけるようになるんです。その差が何になるかわかりますか? 儲けの差になるのです。本気で勝ちたいならそれくらい当たり前だとわたしは思います。
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