家をいつ買ったかで老後に差がでてくる気がします
2022年02月02日
わたしは1958年生まれですが、わたしの同級生で一番早く自宅マンションを買った連中は30代前半とかで、1980年代後半、まさにバブルの真っ盛りに買ってます。同級生の中では順調で出世街道まっしぐらみたいな人間も多かった。でもバブルと言ってももうかなり後の方ですから、駅から遠いとか間取りも狭いとかけっこう無理無理作ってなんでも売ってた時代なんで実はその後いろいろ苦労したって人間が多いです。わたしの同級生でも買ったはいいけど結局手放して買い直している人間が多いです。例えばマンションで言うとバブル後半だと3LDKで60平米から65平米くらいのマンションが多い。狭い。本当は最低でも70平米は欲しいところです。それとこの時期は駅から遠いマンションががんがん建った。マンションなのにバス便なんてのが平気で売られていた。
その後バブル崩壊で不動産価格が大幅に下落した。バブルのマンションの代わりにわりと広めで75平米とか80平米のマンションがすごく安く売られてわたしの同級生で1990年代後半から2000年代前半に家を買った人間は今でもそこに住んでいるって人間が多いです。同世代としては一番よい時期だったと思います。それでその時に最初に買った人間もけっこう出物があるので買い替えた人間が多い。でもそういう人たちは軽く1000万円から2000万円損してると言うか、後から家を買った人間より多く金を出す羽目になった。それって仮に1000万円でもそれが20年後いくらに相当するかって考えると軽く2000万円にはなっているわけです。この年になって貯金が2000万円多かったら違いますよね。
その後さらに不動産は下がり続けて、結果として一番不動産が安かったのは2010年くらいです。リーマンショックの後猛烈に下がった。ただわたしの同級生だと家を買う人間は遅くとも40代では家を買ってますので2010年くらいに家を買った人間というのはそんないないと思います。もう50代に数年入ってますから。そう考えるとわたしよりも一回りくらい若い層で2010年あたりで家を買えた人間は本当に得した人たちだと思います。ただ少ないと思います。リーマンショックで世の中どうなっちゃうかって時代でしたから。それでも買った人間は安くて良いものを買ったわけで、この時期に家を買った人間は今は含み益になっていると思います。逆にこれから家を買おうとする人間は大変だと思います。きっと老後で大きな差になって現れると思います。
ちょっとまとめてみましょう。仮に1960年生まれだったら30歳(1990年)で買った人間が一番損していて、40歳(2000年)で家を買った人が得をしている。一番得だったのは50歳(2010年)で買った人間だけど、あまりいないってことです。家なんて自分が要る時に買うしかないわけで時期を選んでもいられないわけですけど、やはりどんな時期に買ったかというのは老後のゆとりに直結すると思います。今自宅を持っていない人間は買おうと思っても高くて買いづらい。いつまで待てば安くなるでしょうか? それがわかれば世話はありません。待っていたらどんどん歳を食ってしまいます。ただ2010年のような好機はもう当分来ない気はします。
ちなみにわたしが家を買った時期を羅列すると1996年、2010年、2011年、2012年ってとこです。この数十年で一番安い時期にまとめて買ってます。ついてました。買ったのがついてたじゃなくてその時期にまとめて買う金があったということがついてました。安いことは誰がみたってわかるわけです。そう考えるとリーマンショック直後にトヨタ株が今の株価で言うと400円くらいまで下がったってことで、誰だって安いのはわかったけどみんな金がないので買えなかった。誰でもわかる安い時に金を持っているかどうかですね。買うことそのものはそんな難しくない。難しいのはそこまでノーポジで待てるかどうかです。
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